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91話 比較されてきたケイの過去

意外な答えが帰ってきて俺は驚いた。


「なんだよその顔」

「ケイって凄い奴だから、誰かと比べられることあったんだって」

「いるだろうが、俺より優秀で俺の近くに比べられる対象がよ」


ケイより優秀でケイの近くで比べられる対象……


「もしかしてリュウさん?」

「それ以外に誰がいるんだよ?」

「いや、リュウさんが優秀なのは分かるけど、ケイはライジングサンズのエースだろ?現に戦闘面で皆を引っ張っているし」

「そう言ってくれるのはありがてぇけど、兄貴が戦闘に出れば俺なんか霞んで見えるぜ?」


確かに、初めてライジングサンズの料理を初めて見たとき、暴れていたメンバーを止めようと思えば止められるって言ってたけど、ケイが言うと現実味がある。


「戦闘に出れば俺より強く、色んな物も作れる。俺がガキの頃も常に認められるのは兄貴だった。嫌なもんだったぜ、優等生の兄貴に殆ど劣ってる俺。俺がどんだけ頑張っても、成果を上げても、言われることは良くて『流石リュウの弟』で悪けりゃ『リュウよりは劣る』だ。誰も俺を見ようとしねぇ」

「子供の頃から魔物と戦ってたのか?」

「俺んとこの街は魔物がよく出るところだったんだよ。だから自然と魔物狩りを生業にしたり傭兵ギルドに登録するやつらばっかりだ。そん時は俺も兄貴もギルド登録してなかったけど兄貴はその時から傭兵ギルド内では有名だった。ギルド登録してる奴等よりも魔物を討伐してたからな」


俺からすれば子供の時から戦ってる二人が凄いと思うんだけど。

タミーの話からまさかケイの過去を知ることになるとは……


「数年間、比べられるのが嫌だった俺はグレて迷惑掛けまくる毎日だ。人を傷付けることもザラだ。そんな中、街の近くの森に強力な熊型の魔物が出るって聞いて、そいつを討伐すれば誰もが俺を認めると思って単体で向かったんだ。実際に対峙して俺なんかより強くてよ。殺される直前に兄貴に助けてもらったんだ。でもその時、兄貴の体に負担がかかった」

「負担?」

「完成してないメカニックブーツとWBグローブを使ってたんだよ。早く俺を探すためにリミッター掛かってない状態で助けにきたんだ。俺は助かったけど、兄貴の体はメカニックでかかった重力を受け続けて、今もボロボロのままだ」


リュウさんの体は今もボロボロだって……?


「もしかして、リュウさんが戦闘に出ないのって」

「長時間戦えないんだよ。短期間戦っても体に負担がかかる。兄貴さ、昔はある程度魔法も使えてたんだけど今や殆ど使えなくなってる。こんなことで罪滅ぼしにならないのはわかってるが、俺が代わりに兄貴の体になって魔物を討伐する。その為に俺はライジングサンズで前線を張るんだ」

「そうだったんだ……」


もしかして、今日、訓練所で練習相手で俺に手伝いをさせた理由はリュウさんの体が原因だったのか……!?

今日街に着いたばかりで、任務報告も、ここまでさっきも色々メカを制作して……


「俺……リュウさんに無理させてたのか……」

「兄貴が考えて動いているなら逆に気にするな。兄貴は自己管理出来るし、かえって気にしたら兄貴も困るって言ってたんだよ。まぁ、話に戻ると、そのジンの元メンバーが妬む気持ちはわかるし、妬み続けて自棄でも起こしたら取り返しのつかないことになるってことが言いたかっただけだ……」




小話


ライジングサンズを単独で立ち上げた時の戦闘は、リュウ自身どこまで動けるか試すためと、体の負担を出来るだけかけないように素早く魔物を駆逐していた結果、凄腕と認識されライジングサンズが有名になっていきました。


ここでリュウが戦っている姿を見て、自分のせいでボロボロになったリュウに罪悪感と優雅にメカニックを扱う姿に魅せられています。

リュウがある程度回復した後、メカにリミッターをつけ、ケイに使い方を教えます。

リュウがメカを使って体がボロボロになった理由はケイほど身体能力強化の魔法の質が良くなく、魔法を使った上で体が負担に耐えられませんでした。

小話の量じゃない……



正直、設定に矛盾が出てないかビクビクしながら書いてます

ノリと勢いだけで書いてるからこうなるんだよ……でも考えて過ぎると更新できなくなるので許して……許して……


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