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85話 タミーの真意

タミー、マーヤの後ろに着いていき、部屋の前で二人とも止まる。


「ここだよ、私達が今使ってる部屋なんだ」

「まさかパーティをクビになったアンタが入るとはね」


タミーが施錠を解除し、部屋に案内される。

部屋の中は少しアルコールの匂いが漂う。

辺りをみると空になったビンが複数本。

ああ……さっきまで飲んでたんだろう。


「それで、早速質問するけどなんでアンタがライジングサンズに入れてここにいるわけ?」


テーブルの上に乗っていた酒瓶を片手で持ち、飲みながら椅子に座る。

まだ飲むのか……大丈夫なのだろうか?


「皆と別れた後、凶鳥に襲われてた所に助けて貰ってそのままサポートとして同行してる。この街に向かってる中、マーヤとメッセージパッドで連絡ー」

「は?メッセージパッド?マーヤと連絡!?」


持っていた酒瓶をテーブルに強く叩きつける。

その音に俺とマーヤは驚いてしまう。


「何でアンタがマーヤのメッセージパッドの連絡先知ってるのよ!私ですら知らないのに!!ズルいわよ!!」

「だってマーヤがくれたというかなんというか……」

「貰った!?マーヤに!?アンタに対する嫌悪感プラス20%増しだわ!!」


理不尽じゃないかそれ!

友情か恋愛感情か分からないけどこの人もマーヤが好きでその嫉妬で俺の事を嫌ってるのはここまでのやり取りで分かったけどやっぱり理不尽!


「タミーさんもメッセージパッド持ってたんですね。今さらですけど、連絡先要ります?」

「なっ……!いるに決まってるでしょ!?今!即!連絡先交換!」


二人はメッセージパッドを取り出し、連絡先交換しているようだ。

交換が終わるとタミーの顔は満足そうにしている。

今日だけでタミーの印象が大分変わる……。

俺の対応とマーヤの対応が違いすぎて本当に同一人物なのか?


「……何見てるのよ、見せ物じゃないんだけど」

「マーヤに対する優しさの1割くらい俺にもくれたらいいのに」

「調子に乗るな」


部屋の空気が一瞬で張り積める。

前言撤回、同一人物でした。

これでも戦力外通知された時よりはまだ柔らかいとは思う。


「タミーさん……ジンにも優しくしてあげて欲しいです」

「うっ……そんな訴えるような目で見るのはズルいわ……あなた凄く可愛いから言うこと聞きたくなるじゃない……」


そのままマーヤの言うこと聞いてくれて俺に対して優しくしてくれれば嬉しいんだけど、なんて口に出したらまた険悪になりそうだから止めよう。


「私、タミーさんにずっと聞きたいと思ってたんですけど、何でそんなにジンを嫌うんですか?さっき外で話した内容通りのことですか?」

「そうね、はっきり言えば嫉妬ね。複合エレメント持ちの事で6割、マーヤに懐かれてることに4割といったところよ」

「割とマーヤ関連での嫉妬割合高いんだな……」

「は?当たり前でしょう。常に回復してくれる優しさはもちろん、目元がクリっとして!張りのある色白の肌!抱き締めたくなるほどちっちゃい身体をしていて胸は大きい!年齢を考慮して身長も胸も大きくなるわ!ローブで基本隠れているけどたまに見える綺麗な足!こんな可愛いの権化を一人占めしてるアンタに嫉妬の1つや2つあるに決まってるでしょ!?」


前半は兎も角後半はただのスケベ人間じゃないか。

マーヤも困った顔をしている。


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