84話 タミー壊れる
「タミー……ちょっと落ち着いー」
話が終わってない状態で涙をこぼしながら怒るタミーに肩を掴まれそのまま上下に揺さぶられる。
「お黙り!!何!?何なの!?複合エレメント持ってるくせにそれを生かそうもしないで伸ばす努力もしないで魔術師なら喉から手が出るほどの才能を無駄にしてるくせにマーヤには懐かれて二人でイチャイチャして私なんか他人行儀でいつまで経っても敬語が取れないしなんだか寒くなってきたしなんなのなんなのなんなのなんなのなんなのなんなのなんなのなんなのなんなのなんなの!!」
「ちょ!!待って!!首がおかしくなるるるるるる!!」
この体が振られるやつ、ケイ以外にもされるとは思わなかった。
気持ち悪くなってきた……
「タミーさん辞めて下さい!ジンが辛そうです!」
マーヤが俺とタミーの間を割って止めてくれた。
助かった……
「ジン大丈夫?……タミーさん、話が長くなるなら部屋に戻ってから話をしましょう。ここで話し続けたら皆、風邪引いてしまいます」
「部屋って……ジンを入れるの?酔わせたマーヤを襲うつもりよ。って言うよりそれ目的で酔わせたのね!最低!」
「いやしないし……全く信用されてないな……」
お酒を飲んでいるところは見たことないし、飲んだ後のタミーと会って話したことは無かったけど、この人もお酒飲んだらマズい性格なのかも……
「大丈夫です。ジンはそんな人じゃないですし、お酒進めたのはジンじゃないです。もっと酷かった時の私に手を出さないでここまで送ってくれて優しいんですから」
「は?もっと酷かった?ベロンベロンってこと?ジンじゃないなら誰よ飲ませたの?今度会ったら魔法ブッパしておくわ」
「それに関しては本当に申し訳ないです…… 」
「仕方ないわね、その辺りも込みで聞かせて貰うわ。でも全部聞き出すまでアンタ帰さないから……とりあえず中で話しましょう」
マーヤの為だと思うがタミーが扉を開けてくれる。
「別にアンタの為に扉を開けたわけじゃないわよ」
「解ってるよ、マーヤ第一で考えてくれているだけ俺は嬉しい」
「アンタのそういう所や簡単にそう言える所が腹立つ」
宿屋に入った時に背中を強く叩かれる。
なんでさ!いや本当に叩かれたのなんでさ!
でも、ここまでのやり取りで何となく俺がタミーに嫌われてる理由がわかった。
そして、恐らく俺はタミーに1つ頼むことになる。




