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77話 新武器の正体

「お仕事中だと思いますが失礼します。食事を持ってきました」


恐る恐る部屋の中に入ると、何かの作業をしていた様子のリュウさんが少し休憩をとっている。

何か作っているようで、机には複数個の何かがあるように見える


「ああ、ありがとうジン。丁度休みにしようと思ってたところだった。これはサンドイッチか」

「ええ、仕事中に手軽に食べられるものと考えて」

「その心遣いに感謝するよ。サンドイッチだけじゃなく別に唐揚げを用意してくれる所も嬉しい。早速だが頂くよ」


サンドイッチを片手に持ち、口に運んでいく。


「うまい。何度か揚げてる?」

「わかります?」

「ああ、サンドイッチ状でもわかるくらい唐揚げの食感がいいのがわかる。後は香ばしさかな」


一手間かけた違いもわかるとは……

しないけど食材の違いとかも分かりそう。


「そうだ、ジンに試して欲しいものがあるんだ。これを持った感触を教えて欲しい」


リュウさんが机においてあった物の一つを手渡してくれている。


「リュウさん、これ銃ですか?」


渡されたのは片手で持てるサイズの銃。

自分で装填させるタイプのリボルバータイプの物だった。


「ああ、比較的に安価でメンテナンスもしやすいからな。後は造るのに時間がかからない。」

「リュウさんが作ったんですか……?」

「パーツはギルドや市場で調達したやつだがな。なに、メカニックブーツとかに比べれば簡単だし、組み立ての仕方さえ分かればジンにも出来るさ」


そうだった、この人はメカニックブーツとか自力で作ってる人だった。

素人の俺から見たら十分複雑そうだし難しそうなんですが……


「ところでどうだ?ジンの手のサイズを想定して作ってみたんだが」


渡された銃を実際に握ってみる。

握りやすく、手に吸い付く程に感じる。

何故か分からないけど今まで使ったことがあるかのようだ。


「ぴったりですよ、凄くしっくりします。それにしても俺の手のサイズを想定して造ったんですか?」

「ああ、ジン、君には銃を使う素質があると思うんだ」


俺に銃を使う素質があるだって?

つまり……ガンナーってことか?


「……銃、ですか?」

「ああ、戦闘面を何度か見させて貰った俺の考えとして、君は剣の素質が壊滅的だ」

「グッハァ!!」


ケイに言われるダメージも相当だったけど、リュウさんに言われたらより核心的に聞こえてショックも大きい。


「やっぱり俺、冒険者としてある程度、必要な戦闘面で素質がないんですね……」

「違う、俺が言ってるのは剣の素質だけで戦闘センスがないとは一言も言っていない」


ショックを受けてた俺に対してリュウさんは話を続けていった。


「冷静な判断、身のこなし、視野の広さ、初めて俺達と戦闘した時もそうだ、ケイよりも先に魔物の存在に気づけた。ダメージは与えられなかったが、君なりに急所だと思っている箇所へのピンポイントの攻撃……戦闘センスがないとは到底思えない」

「ガンナーなら、それを生かせるということですか?」

「ああ、それに言っただろ?ジンには多才な可能性を秘めてること、それを見つけられると」


この人は覚えていた。

俺をライジングサンズに誘ったときに話してた事を。

一人でいたときに誘ってくれただけでも嬉しかったのに忘れずに見てくれていた。

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