73話 宴が始まっている
「何度目かわからないッスけど乾杯!」
「「ウエーイ!!」」
少し食堂を覗きこむと、そこには盛り上がってあるリュウさん以外のライジングサンズのメンバーがいた。
皆、片手にジョッキを持ってグイグイ飲んでいく。
よく見たら周りには空になったビンやカンが綺麗に並べられている……
店員さんが持っていきやすく、綺麗に並べられているのは好感持てるけど、ペースが早いのは危ない……
これは少し声かけした方がいいのかな。
「ん?おお!ジンじゃねえか!随分遅かったじゃ……ってジン誰だその子は!!」
声をかける前にケイに気づかれる。
そして後ろにいたマーヤにも気づいたようでメンバーがざわつき始めた。
「うわ!マジッス!ジンさん女の子連れじゃないッスか!メッセージパッドくれた女の子から変えたッスか!?」
「このイベントは修羅場なのか!?」
「女神降臨!?」
なんか話が変な方向にいってて驚きが隠せない。
女の子変えたもなにも誰とも付き合ってないし。
「女の子変えたもなにも誰とも付き合ってないし……この子が皆に話していたマーヤだよ」
「ああ!唯一ジンを認めてた彼女がこの子か!!」
「若いッスね!俺より下ッスか!?」
「酒場の主よ!祝い酒であとビール5本ばかし頼む!」
「うち……食堂なんですが……」
再び皆盛り上がってしまう。
完全に酔ってる……
これじゃ紹介もなにもないし……少し落ち着いたら改めて紹介しよう。
「ケイ、俺達まだ食事取ってないから、改めて紹介するよ」
「なんだよ、ここで食べてかねえの?」
「食材買ってきちゃったからね。後あまり飲み過ぎないでね」
「うぇーい!」
「ある程度飲んだらジンさんの所に行くッスから改めて紹介して欲しいッス!」
そして再び飲みを再開させる。
本当に大丈夫だろうか。
とりあえず店員に水を頼んでおこう。
「すみません、水をジョッキで人数分お願いします。もしなにかあったらお手数ですが、この部屋番号か宿屋利用者用の調理場までに連絡頂ければ」
部屋番号を記載した紙を店員に渡す。
多分大丈夫だとは思うけど万が一飲み過ぎたメンバーの対応もしないと……
「じゃあ調理場にいこうか」
「そうだね。……ライジングサンズの人達って賑やかなんだね」
「賑やかっていうか、大分酔ってたね。お酒飲んでる所は初めて見たから俺自身ビックリしてる。」
ケイ達と会った時から既に街から出てたから、久々の街で羽目を外したかったのかも。
食事が終わったら少し様子見に行こう。
「大丈夫かな?ジンの仲間の人達」
「何かあった為に連絡先を食堂に渡したし、皆しっかりしてる……と思うから大丈夫だよ。なんなら食べ終わっても戻ってこなかったら見に行くよ」
飲み過ぎないことを思いながら調理場に向かうことにした。
この世界では未成年が飲酒しても大丈夫な設定でございます。
リアルでも未成年が飲酒してもOKな国もありますし……多少はね。
日本では未成年の飲酒は法律で禁止されています。
お酒は二十歳になってから、ですね。




