6話 ギルドセンターと不穏な空気ーマーヤサイドー
「遅いぞマーヤ」
ワイルドさんに追い付く頃、既にターキーさん、タミーさんは集まっていた。
「ワイルドから話を聞いたが、ジンの引き留めは失敗したようだな?」
「優しいのね、あんな役立たず放っておけばいいのに」
「……別に優しくなんて……ないですよ」
むしろ私なんか冷たい……
ジンには支えて貰ってたのに。
私は彼が苦しんでたのに寄り添ってあげられなかった。
そんな私が優しいわけがない……
「お前ら、喋ってないでギルドマスターに報告するぞ」
ワイルドさんはギルドセンターに入っていき、私達も後に続く。
ギルドセンター
私達ギルドに入っている人達が集まる施設。
新規にギルド加入、退職、任務の受注、パーティの募集や脱退など。
ギルドに関することをギルドセンターで行うことになっている。
今回私達は冒険者ギルド専属のギルドセンターでジンのパーティ脱退手続きを行うために立ち寄った。
「お疲れ様です、本日はどのような用件でしょうか?」
「1人パーティから抜けたんでな。脱退と補充を要求しにきた」
「脱退、ですか……?ちなみに、パーティの編成されたのは貴方達が立ち上げて、ですか?」
「いや?ギルドマスターの編成で組まれたパーティだ。『クリアアトランティス』で通じないか」
「……………ギルドマスターの、編成のクリアアトランティス、ですか……?」
クリアアトランティス
その名前を聞いた受付の人含めて、周りの話を聞いていた人達も会話を止め、私達を見ていた。
普段、クリアアトランティスと聞くと「噂の凄腕パーティだ」やメンバーの称賛が聞こえてくるんだけど、「終わったな…」「任務失敗したか、するな」「ギルドマスターキレるかも…」との声が聞こえてくる。
「な、なんだよ!?なんだっていうんだ!?」
「……失礼ながらこの件は私の方では対処出来かねます、少なくても1時間以上、お時間を頂きたますがよろしいでしょうか?」
「なんだと!?なぜ……?」
「先ほどお伝えした通り、私の方では対処出来かねる案件なのです。ギルドマスター選出のパーティにつきましてはギルドマスターにしか対応出来ないのです。ギルドマスターに通信するためにお時間を頂きたいのです。」
そう、ジンに戻って貰いたかった一つの理由。
個人間で組まれたパーティならお互いが認めれば脱退も加入も自由。
それは誰にも介入されていないから。
それが今回の場合、任務成功させるためにギルドマスターさんが編成したパーティ。
つまり間接的にギルドマスターさんの編成に異議、意見を申し上げること。
これは私達だけの問題じゃ無く、ギルドマスターさんとの信頼関係にも響くことになってる……
7部は20日になります
ゴメンネ…遅クッテ…




