39話 ジンの返信 ーマーヤサイドー
ギルドマスターさんとの話が終わった次の日の夜。
何も手付かずで、宿のベッドで横になる以外、何もしなかった。
新しく新調したメッセージパッドを眺めて、メッセージを送ろうとして、止める。
もし、送って返信来なかったらどうしよう。
返信が来なかったら、色んなパターンが想像できる。
メッセージパッドに気づいてない。
メッセージパッドに気づいても気味悪く捨てる。
戦闘に巻き込まれて、壊れる。
それならまだいい……。
もし、戦闘で……ケガして動けなかったり。
それ以上だったら……。
「そんなの嫌だよ……」
怖い。
メッセージ送るのが怖い。
返信来なかったら立ち直れない……。
でも、自分で忍ばせておいて、勝手なことしておいて、このままじゃ私は何がしたかったんだって話になる。
「メッセージ確認してくれればそれでいい……うん、そう思えば……!」
少し震える指でメッセージパッドを操作する。
出会った時みたいに敬語で打ち込み、送信。
すぐには返事は来ないと考えていたけど、すぐに確認したマークがつく。
つまり、メッセージを見てる。
この時点で最悪のケースじゃないことに私は安堵していた。
「ジン……!?」
その後、メッセージの返信が来た。
ベッドに横になってたけど、体を起こして画面に釘付け。
さっきまで無気力だったのが嘘みたいに気力が戻っていた。
彼からのメッセージだ……!
生きてた……!
よかった……本当によかった……!!
急いでジンにメッセージを返信する。
彼が今どうしているか、すぐにメッセージのやり取りで分かることになる。
他のギルドの人に助けてもらったこと。
そのギルドの人達とこっちに向かっていること。
もし会えたら一緒に街を回る約束したこと。
さっきまで悲愴感しかなかったのに幸福感で満たされる。
でも、ジンから来たメッセージは意外にも私達を気にするものも届いた。
そして、どうして今、この街で長期間滞在することになっているか。
最悪の別れかたをしたのに、気にしてくれていることに胸が痛くなる。
そう、恐らくギルドマスターさんと拗れなければ後数日でこの街を立つはずだった。
それが何で長期間滞在になったのかは、ギルドマスターさんとの会話まで遡ることになる。
内容が前回とほぼ一緒なので2話公開です。
……大丈夫かな、ストック……




