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26話 別人のよう ーケイサイドー

俺はイラついていた。


基本、ライジングサンズは拠点の近くからは出ず、任務を遂行する。

だからパーティメンバーは旅は不慣れな事が多くストレスが溜まっていく。


魔物に対して見張りはかかせねぇ。

寝るときも地面が固くて寝られねぇ。


飯なんか最悪なもんだ。

誰も料理したがらない、しても食えたもんが出ねえ。

生焼けは当然、炭なんかザラだ。

おまけに自然にあるもので何が食えるものかもわかりやしねぇ。


兄貴が料理を覚えれば旨いものが出来そうなのは感じている

が、兄貴は既に色々やってくれている。


戦うことしか出来ねぇ俺達の変わりに様々サポート、メカニックのメンテナンス、そして戦闘。

見張りも率先していつ寝ているかわからないくらいだ。


そんな兄貴に負担ばかりかける訳にはいかない。


当然、俺達もせめて食えるように試行錯誤するがなかなか上達しない料理…


散々、そんな経験もしてたが、身体強化の魔法により魔力消費。メカニックを使用した戦闘による肉体的疲労。

そして、生焼けでも旨かった凶鳥の肉が消し炭。

俺が狩った獲物じゃない分余計に腹を立てた。


周りがギャーギャー騒ぎ始めるのを聞いて思わず俺もキレた。


正直いつものことではあった。

暴れて、全員ストレス発散させて、余計に腹をすかして後悔する。


今回のも、そうだと思ってたんだけどよ。


今回は、状況が違っていた。


食欲を刺激する匂いがした。

多分、バターと醤油が焼ける芳ばしい匂いだ。

俺も、シルも

その場にいたメンバー全員がその匂いに誘われた。

さっきまで暴れていたメンバー全員、思わず手も口も止まっていた。


その匂いの元を見ると


ジンが料理している

大きな石を集めて作ったんだろう。即席コンロが出来ている。

鉄板の上で踊る肉とキノコ。

ことこと揺れる2つの鍋。

ひとつはスープ、もうひとつは何か煮込んでいた。


ジンだけじゃなく、兄貴も何か手伝っていた。

木の枝を細くした串、即席で兄貴が作ってたんだろう。

一口サイズにカットされてる肉に兄貴が串で刺していく。


「リュウさんスゴいです…串打ちがスムーズで、何でも出来るんですね」

「コツを掴んでしまえば意外とすんなりいくものだな、それよりジンの料理に驚いたな…早く食事にしたい欲を抑えるのが大変だ」

「誰にでも出来ることですよ?」

「俺含めて出来ないことをしているんだ君は、これは自信を持っていい、俺が保証する」


楽しそうに兄貴とジンが料理してる。

そして今、俺を含めてメンバー全員がジンから目を離せない。


楽しそうに、だが目の前の事を集中している。

俺達が戦闘している時のような集中力。

凶鳥と一緒に落ちてきた時や、パーティクビになった話して落ち込んでいた時のジンとはまるで別人だ。


俺達はジンの料理、ジンにみとれていた。

料理人が料理してる後ろ姿ってかっこいいと思うんですよ。

それとは関係ないんですが串打ち……これが面倒なのとスムーズに肉が刺さっていかないんですよね……

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