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2話 ジンの引き留め ーマーヤサイドー

「ジン!」

「マーヤ!追いかけてどうするつもりだ!」


ジンの後を追おうとするマーヤに怒鳴り付ける。


「決まってるでしょ!?ジンに戻って貰うように説得しにいきます!」

「あの無能をか?何を考えてる、アイツの変わり……いや、アイツ以上の戦士なんて腐るほどいるだろ?」

「私は、このパーティにはジンは必要だと思います!それに、このパーティはギルドマスターさんが編成したじゃないですか!」

「なぜ今ギルドマスターの話をする?関係ないじゃないか」


もしかしてこの人にはわからないのだろうか?

ギルドマスターさんが役割を考えて編成した理由と意図。

そしてこの行為は……


「なぜそこまでジンを庇う。まさかジンに付いていこうとは思ってないよな?」

「あなたはうちの治癒士よ?アイツはともかく、貴女にはいてもらわないと困るわね」

「それに、パーティを抜けるということは契約金も止まるだろう、お前の故郷の兄弟も養えないな。家族に迷惑までかける価値なぞないと思うが」


パーティの皆に説明する必要がある。

でも、ジンがいなくなったらそれも意味がないものになる。

早く追いかけないと……!!


「……別に、パーティを抜けるなんて言ってません。今自由行動時間ですよね?ちゃんと時間内には戻ります!」


部屋を飛び出し、ジンの後を追う。

間に合ってジン……!



「あいつ、本当に抜けないよな」

「大丈夫でしょ?裕福な出じゃないし、抜けられる理由が無いわ」

「マーヤはジンに餌付けされてたからな。マーヤにやる気を削がれたらこの先面倒になる。最後の別れくらいさせてやろう」

「餌付けで情けをかけてもらうとは情けない……弱さの権化だ。さて、各種自由行動を取り、ジンの脱退の報告と補充要請をギルド支部に届け出よう」


剣士として、戦闘要因として物足りない。

そういった意味で、ジンは確かにクリアアトランティスの他四人に比べて一番弱い。


しかし、クリアアトランティスはジンが抜けたことで様々な困難に立ち向かわなければならなくなる。

でもそれはまだ先のお話になる。

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