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19話 リュウと親愛のコブラツイスト

「兄貴!戻ってきたぜ!」


ケイは指差していた腕を振っている。

それに反応して一人の男がこっちにくる。


「ケイ、無事だったか」

「無事って、凶鳥くらいなんてことねえって」

「いや、お前の実力は最初から疑ってないさ。お前の使った武器が今日もしっかり作動したかって方を心配しているんだ」


この人がリュウ・エースドライ。

見た感じ、ワイルドとかとさほど変わらないくらいの青年。

だけどこの人から、トップの人が纏う空気が流れている感じだ。


「メカニックブーツとWBグローブの心配か。安心しろよ兄貴。ブーツやワイヤーは問題なく動いた。ああでも、ブレードは使わなかったからわからねえや」

「ほう、それは興味深い。武器を使わず倒したのか?」

「武器を使わず…っていうか、こいつが先に倒してたんだよ」


ケイが「ほら」といいながら背中を押してくる。


「あ、俺はジンっていいます。凶鳥に落とされた時にケイに助けてもらいました」

「俺はリュウ・エースドライだ。凶鳥に落とされたって、何だか面白い話になっているな」

「面白かったさ、任務対象追いかけてたらいきなり墜落してるしジンが降ってきたんだ、だから俺が討伐したわけじゃねえんだ」

「墜落……?あの凶鳥が……」

「ジンの手柄なんだけど、こいつ人が良くて。凶鳥の手柄やるっていうからお礼変わりに護衛してやりたいと思ってさ……てかジン?一つ言いたいことがあんだけど?」


ケイが少し悪巧みを考えたらような顔をしてる。

なんか嫌な予感がする。


「……何?」

「お前、俺にはタメ口なのに何で兄貴には敬語なんだよ」

「……あ、いや、リュウさんって年上な感じがしたし…ケイってなんか同い年っぽい感じがしたから……」

「……お前、歳は?」

「18だけど」


「ほう?」とケイが呟いたとたんに姿を消した。

いつの間にか俺の背後を取っていた。

そして俺の右手、首は、頭を取ってきて


「俺の方が年上じゃねえか!んんー!?このこの!!」


ギュっと関節が決まり激痛が走る。

俗にいうコブラツイストを仕掛けてきた。


「痛い痛いって!あがががががが!!!」

「弟分のしつけは兄貴分が教えてやらないとな!」

「満面の笑みで言うことじゃないたたたたたたたたたた!」

「珍しいな。ケイがここまで気に入るのは。ははは」


お兄さん!笑ってないで助けてくださいよ!

あんたの弟さん、ガッツリ体育会系だぞ!

とはいえ、この人が本気でかけたら喋れもしないから手加減してるんだけど。

それはそれ、実際今めっちゃ痛い!

っていうか歳上だったのね!!

てっきり同年代か年下かとぉぉぉぉぉぉ!!!


「へへ、こんくらいで許してやるか」


コブラツイストから解放された俺は、だらしなくへたり座る。


「まぁ許すっていっても元々そんな敬語じゃなくてもいいって思ってたけどな!」

「ちょおい!じゃあこのコブラツイストはなんだったんだ!」

「まぁ親愛の証だよはっはっは!」


笑ってごまかしやがった!



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