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11話 1人での食事

魔物がいつ出るかビクビクする俺に対して、料理が終わるまでに魔物は出なかった。

パーティ脱退後、初日から魔物と遭遇なんて嫌だったから今の所は助かってる……


「さて……」


出来上がったキノコスープをマグカップに注ぎ一口、口に含む。

肌寒い今、体に染み渡る。

次に毒抜きをしたデンキダケを口のなかに含む。

毒抜きをしたとはいえ、毒キノコを食べるときは少しドキドキする。

口に含んで、痺れがなければ成功……

特に痺れ、体調に異常を感じない。

そのままキノコを歯で磨り潰す。


「……味は本当に美味しい分、毒があるってのは勿体無いよな…」


一人言が虚しく響く。

改めて本当に1人なんだな…

そういえば、食料を切らしたときも俺がキノコ集めてキノコスープ作ったっけ。


実際、毒キノコも混ざってたからワイルドには「俺達を殺す気か!」って胸ぐらを掴まれたな……

毒抜きをしたっていっても信じてくれなかった。


…その時も始めに口にしたのはマーヤで「美味しいですよ?」と自ら進んで毎回マーヤが食べて、皆、口にし始めた。

いつも疑って口にするのが最後のワイルドも食べる度



『味は悪くない、が、お前が食料をもっと準備しないからこんなゲデモノ食わざるを得ない状況になってるんだからな!』



って文句言いながら毎回完食する。

食料もそんなに保存出来ないしもっと入るバッグくれればいいのに…とは思う。

でも、何だかんだ食べ物を粗末にしない、そういう意味ではいいやつなんだよな。

……別に性格がいいわけではなかったけど。


思い出にふけりながらキノコスープを完食する。

ただ、ずっと複数人分作ってたから、少し1人で食べる分には多く作ってしまって無理矢理食べたせいでお腹が苦しい…

少し休憩しよう…このタイミングで襲ってこないでくれ…


「ふぅ…」


これから一人分の量に慣れてくるんだろう。

食べてもらって感想もない。

マーヤが手伝ってくれた期間もあってか、余計に孤独感に苛まれる。

「一人ってのも……寂しいものなんだな」

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