リア充とオタクの二足の草鞋は大変
高校1年の6月のある日放課後の教室で、葵を含む男女2人ずつのメンバーでしゃべっていた。
緑川葵はその名前と中性的な容姿から女の子にみえなくもないが、
この6人の中でリーダー的存在であり、そしてそれはクラスの中でも一緒だった。
帰宅していつでも寝れる状態になった葵は、2年前に知り合った友達と通話を始める(お互いに本名と顔を知らない)
「ゆずー、クラスでリーダー的なやつがガチのオタクだったらどう思う?」
「いや私そうゆうリア充と接点ないし、それ以前に学校休み気味だから、、、」
「なんかごめん、けど学校も意外とたのしいのけどなー」
「私的には家にいたほうが楽しいから。そもそもみー(ネット上での名前)ってリア充なの?
私よりオタクなのに? ありえなくない? 嘘ついてるんじゃない?」
「俺がリア充かどうかは置いといて、クラスの中心的な奴が俺だったらどう思う?」
「いやいやいや みーがそんなんとかありえないからーーー」
「そうですか」
それから30分ほど通話しアニメ見たりゲームしてたら深夜の2時だった。
そう葵はオタクだったのだ、それもかなり
ディープな。
「隠してるわけじゃないんだけどなー
けど今更バレたらどうなるか」
そして深いため息を吐いた。
この事がここ半月の悩みだった。