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ここはどこ?わたしは 何?  作者: オノマトペン
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1-1 気づいたら植物?

気づいたら正面の光景は緑でいっぱいだった。正面とは言ったけど、全方位の光景を確認できている。それでも緑しか映らない。


(なんだこれ?)


よく見ると巨大な草が辺り一面に広がっていた。あまりにも高くて奥が全然見えない。下の方に意識を向けると違和感に気づいた。


(でかい石?)


でかい石なんだから岩だと表現したくなるけど私には石にしか見えない。


(これ草がでかいんじゃなくて私が小さいのか)


とりあえず移動しようと思ったが足が動かなかった。


(あれ!?足が動かない!?そもそも足ないじゃん!!)


足の部分は根でできていた。つまり、自分は周りの草と同じ姿だったようだ。


(あー、仮説5が当たってたのかー。参ったねこりゃ。この状態じゃ動きたくても動かないよ)


詰んだ。私はそう思った。けど、詰んだら試合が終わるわけじゃない。諦めたら試合が終わるんだ!という誰かの言葉を思い出して何かできないか探すことにした。


(お隣の草の方?聞こえています?今日はいい天気ですね。いくつか質問しても?)


口がないから喋れるわけがない。なので頭の中でテレパシーでもできないか頑張って見た。すると向こうから何かが伝わった。温かな何か。けど明確な言葉はない。


(もしかして喋れないのかな?仮説5はみんなに適応されるわけではない的な?)


確証を得たい私は、四方八方へと同じ内容のテレパシー?を送った。しかし、返ってくるのはやはり言葉ではなく感情のようなものだった。


(話し相手がいないとは寂しいな。他にできることは)


そんなことを考えてると、周りの草たちが騒ぎ始めた。何かが迫ってくるのを感じているような騒ぎだった。その騒ぎがだんだん近づいてきて目の前には巨大な体躯、発達した足、二本の触覚を持つ仮面ライダーの代表が出現した。


(ぎゃー!キモい!こんな巨大なの見たくない!)


その願いが通じたのか急に身体が成長した。目がないのに目線が高くなり、体の幅も何倍にも膨れ上がったようだ。


(おう、ファンタジー?)


それを目にしたバッタはすぐに離れていったようだ。確かに目の前で急激に草がニョキニョキと成長したのを目の当たりにしたら逃げるよね。


(地球にこんな草ないよね。今の私苗木だけど。

あれ?眠い?植物にも睡眠ってあるのか)


そんな思考のあと私は意識を手放したようだ。

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