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義勇軍奮闘記  作者: 時雨 焔
2/2

出会い〜鏡也編〜

進展というよりは別視点で同じ所までって感じです。

まだまだ序盤です。

◇鏡也


6年前。俺は鬼族の国、ヤマトへ修行の為渡った。

ヤマトは小さな島国だ。しかし、そこに住む鬼族は戦に強く、好戦的で有名だ。だから、どの国も不用意に攻め込むことが出来ず、小さいながらも大国と称されている。


そのヤマトを修行地へと選んだのには訳がある。

俺の父親がヤマトの者だったからだ。

とある理由で魔法大国・ウィスティリカに逃げてきたらしいが、その理由までは聞いていない。聞こうにも、両親共に幼い頃に亡くなった。

今は義勇軍が拠り所だ。


(にしても、6年たっても変わんねえモンだな。)

ヤマトからの船を降りてきょろきょろと辺りを見渡すと、ほとんど見慣れた景色だった。そこに見慣れた姿を見つける。


「マスター!」


金髪で背の高い男。前髪は右側だけ後ろに流した髪型は、整った顔立ちもあってかオシャレに見える。


「おお、鏡也!久しぶりだな!」


俺の姿を見つけると、義勇軍ギルドマスターであるロゥリィ・レオナルドはぱあっと顔を輝かせた。

レオナルドという姓は珍しいが、訳ありで名を変える輩も少なくない。特に、色んな国と交易を結ぶウィスティリカではそれが顕著だ。


「久しぶり、マスター。」

「修行はどうだった?」


マスターの言葉で、俺はヤマトでの修行の日々を思い出す。


俺のお師匠は実力は確かなのだが、酒が大好きだ。遊郭で酒を飲んでは泥酔して俺が召喚される。それが6年間ずっとだ。

お師匠は国軍大将という忙しい役職に就いており、あまり俺に時間をかけていられなかった。だが、何かと実戦の機会を与えてくれた。

酒関係を除けば、随分良い師匠だったと思う。


「強くなれたと思いますよ。」

「そうかぁ、じゃあ行って良かったな。お前が強くなって帰ってきてくれて嬉しいよ。」


そうこう俺の修行の話だとか、俺がいない間のギルドの様子とかを話しているうちに、義勇軍に着いてしまった。

懐かしい景色だ。帰ってきた、と実感が湧く。


「ただいま。」


マスターが先にギルドに入る。その大きな背中に被らないように横にズレると、金髪の少女と目があった。

左横に1つに纏められた金髪、大きな青い瞳。豊満な胸をぴったりのタイトな服。

その少女は、何かを伺うようにこちらをずっと見ていた。

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