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義勇軍奮闘記  作者: 時雨 焔
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出会い

初めまして、時雨 焔と申します。

初投稿です、緊張します……。誤字なんかは見逃してください…!


今回、主人公がルナという視点になっていますが、本来主人公は男です。

次からは主人公・鏡也目線での話にするつもりですので、気長に待ってくれると嬉しいです。

夢を見た。6年前の夢。

6年前の私は、12歳の少女だった。最後の家族である父を亡くして、私はずっと泣いていた。

そんな私を救ってくれたのが、戦士ギルド・義勇軍のギルドマスター。私の尊敬する人。

泣いていた私に声をかけてくれ、更にはギルドにも入れてくれた。


でも、夢で見たのはそこじゃない。

私がギルドに初めて行った時、マスターは少年を連れてどこかへ出掛けた。帰ってきた時にはその少年はいなかったけど、それでも私は少年のことをよく覚えている。

真っ白な髪で、真っ赤な瞳の少年。

あれは一体誰だったんだろう。



──────────────────

「よしっ。」


今日は少しだけ気合いを入れて朝の準備をする。

今日は新メンバーが入るらしい。男だと聞いてるから、イケメンだと嬉しいなあってウキウキ。


家はギルドのすぐ近く。社員寮みたいな感じで、ギルドの仲間と一緒に暮らしている。

朝ご飯はいつも、ギルドの1階にある食事処で食べる。そこの料理は本当に全部美味しいのだ。


「おはよ〜っ!」

勢いよくギルドのドアを開けると、店主のシルヴィアさんが来るのがわかってたって感じでご飯を出してくれる。

今日は目玉焼きトーストとウインナー、ポテトサラダか。美味しそう。


シルヴィアさんは豪快な女の人。量の多いふわふわの茶髪を1つにまとめあげている。ガンガンとフライパンを振るからか、腕の筋肉は思ってるよりも凄い。

飾らない男勝りな性格だけど、なんだかギルドの皆のお母さんって感じだ。


「今日は随分気合いが入ってるね。やっぱりアイツが気になるのかい?」

アイツはきっと新メンバーのこと。


「勿論よ!どんな人かしら。楽しみ!」

「詳しく聞いてないのかい?アイツは修行から戻ってくるんだよ。」


修行?

私はキョトンと首をかしげる。そんな話聞いてないもの。


「そうさ。強くなりたいからって言ってね、鬼族の国、ヤマトに修行に行ったのさ。」


ということは、昔義勇軍にいたってこと?

でも、私が知らないってことは私が入る前で……。少なくとも6年間は帰ってきてない……?


「ただいま。」


ぐるぐると考えを巡らせていた時だった。

尊敬するマスターの声が聞こえて、私は慌てて立ち上がる。

そのマスターの影から出てきた少年を見て、私は思わず目を見開いた。

少年は真っ白な髪で、真っ赤な瞳をしていた。


6年前、すれ違った少年と全く同じだった。

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