職業の説明本
「えっと・・・なになに?」
リュードさんからステータスの事を聞いた俺はあれから色々と自分のステータスを見ていた
詳しく見てみたら今持っている職業や技能も確認できるようだ
「こんな事が当たり前に出来るのか・・・やっぱり異世界だな・・・」
そう呟きながら俺は本を手に取る
ついさっきリュードさんの家に訪ねたステラさんが俺にくれた本だ
なんでも子供でもわかると評判の職業と技能の説明本らしい
「あ、漫画みたいに書かれてるな、これなら確かに読みやすいかもしれない」
・・・・・・
登場人物
ジャック→主な説明役の男性
キャシー→相方の女性
『うーん、困ったわ~』
『おい!キャシー!いったい何を困っているんだい?』
『へいジャック!聞いてよ!私今職業について困っているの!』
『おぉう!それは大変だ!いったいなんだというんだい?』
『先ず職業って意味がわからないわ!さっきからポンポンと修得してるのよ!』
『はっはっは!キャシーは頑張り屋だな!!因みに今は何を修得してるんだい?』
『料理人と狩人と家政婦よ!普通に狩りをして料理して後片付けしただけなのよ!?』
『そうか!そういう下級職業はそういう簡単な事で誰でも修得する職業なんだ!』
『えぇ!誰でも!?』
『そうさ!他にも下級には商人や戦士に剣士なんてあるんだ!それこそ数えきれないほどの職業があるんだよ!』
『さっきから言ってる下級ってどう言うことなの?上があるの?』
『察しがいいねキャシー!そうだよ!職業には下から下級、中級、上級、最上級ってあるんだ!』
『その中級とかも誰でも修得できるのかしら?』
『それが残念ながら誰でもではないんだよ・・・中級からは国が出す試験に合格しないといけないんだ!』
『試験?』
『例えば商人なら計算問題、剣士なら試験官に勝利とかね、合格して中級を修得したら次は上級、最上級と挑むんだよ!これをクラスアップと呼ぶんだ!』
『凄いわジャック!物知りなのね!!』
『はっはっは!!』
・・・・・・
「・・・なんだこの内容」
下手な通販番組を見た気分だ・・・
「取り敢えず職業は下級から最上級まであるのはわかった・・・次は技能かな・・・」
またあの変な会話を読むのか・・・
・・・・・
「止めておこう・・・なんか苦痛だし・・・」
今日はもう寝るかな
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ジャックとキャシーはこれからも度々出ます