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換金と奴隷と

ゾルアと別れてナッツを目指す俺



「おっ!見えてきた見えてきた!」


前方に都が見えた、あれがナッツだな


「ルートとはまた違う感じだな。」


俺はそう呟きながらチョコを走らせた



ーーーーーー



入都審査を終わらせて俺とチョコは宿屋を目指す


「先ずはチョコを休ませないとな。」

「くぇぇぇ♪」



チョコが俺に頬擦りする


「おいおい歩きにくいって。」


俺はチョコを撫でながら歩く


そして少し高かったが宿をとることができた


「じゃあ俺は都を見てくるからな?」


「くぇ!」


鳥小屋でチョコに果物を食べさせながら俺は言った。



ーーーーーーー


「さて、先ずは換金屋かな。」


手に入れたこの小さな宝石を金にしよう


「さて、いくらくらいになるかな?こんだけ小さいし・・・金貨1枚でもあったら儲けだな」


宝石自体の価値がどれくらいかわからないからな


「おっ、ここだな。」


俺は宝石と金の絵が描かれた看板を見る


「うし!行くか!」


もし金貨1枚の値段でもついたらチョコに美味いもんでも食わせるかな!



ーーーーーーーーー



「金貨10枚!?」


「はい、それくらいの価値はありますね。」


「マジか・・・」


俺は予想以上の金額に驚いた。

そんなに価値があるとは・・・いや~宝石って見かけによらないんだな


「納得されたのなら早速換金を・・・」


店主がそう言って机に金貨を10枚並べる


「あぁ!」


俺は店主に宝石を渡そうとするが


「あ、ちょっと待って。」


いけないいけない、ゾルアに見せるように言われてたな


「どうなさいました?」

「これを渡すのを忘れていた。」


俺はゾルアから貰った紹介状を渡す


「・・・?」


店主は紹介状を受けとるとその紹介状を見る


「・・・・!?」


そして何かに気付いたのか顔色が真っ青になった。


「ちょ!?大丈夫かよ!?」


俺がそう声をかけた時だ


「申し訳ございません!!」


店主にいきなり土下座された


「はっ?えっ?ちょ?」


「まさかギルドの方とは知らずに!しっかりと正規の値段で換金します!!ですからこの事はご内密に!!」


「えっ?値段誤魔化してたのか?」


「申し訳ございません!!」


バンッ!


店主はそう言うと立ち上がり部屋を出た


バタン!


そしてすぐに戻ってきた・・・袋を持って


「こちらが本来のお金です!!」


店主は手に持ってる袋を俺に渡す。


「?・・・10・・・20・・・101枚!?」


俺は机に袋に入っていた金貨を出し数えた


「金貨101枚って・・・物凄い金額だろ!?」


元の世界だと何千万とか何億くらいの金額だろ!?


「それが本来の価値です!申し訳ございませんでしたぁぁぁぁ!!」


「・・・・・」


ゾルアのギルドってどんだけ権力があるんだよ・・・



ーーーーーーー


換金を終えた俺は商店街を歩く


「予想以上の金を手にいれてしまった・・・どうするかな・・・」


装備の新調でもするか?斧もそろそろ武器屋で手入れしてもらって・・・


そう悩んでいたら


「おら!さっさと運べ!!」


ガッ!


「アゥ!」


「んっ?」


少し前に亜人の狼の少年を連れた男性が歩いてきた

少年は自分の体よりも大きな箱を担いでフラフラしながら歩いている


「おいおい・・・いくらなんでも酷くないか?」


一言言ってやろうと歩き出した時にふと少年を見て俺は立ち止まる


「・・・・・」

ジャラ・・・ジャラ・・・


少年の足には足枷がついていた・・・服も服って言うかぼろ布だ・・・


「・・・あれが奴隷か?」


俺はフーラ村での事を思い出す・・・ステラさんが話してくれたな

・・・・・

・・・・

・・・

・・

『今回は奴隷について話しますね。』


『奴隷?そんなのあるんですか?』


俺はステラさんに聞く


『悲しいことですが奴隷制度は全ての大陸にあります・・・それで経済を発展させた所もあります。』


『へぇ・・・』


『奴隷の事で言えることは1つです・・・関わらない事です』


『えっ?なんでですか?』


『奴隷は主人の所有物・・・つまり物扱いです・・・人権が無いのです、もし他人が奴隷に危害をくわえたら所有物を傷つけられたって事で主人に訴えられますし捕まります。』


『それなら奴隷が攻撃してきた時とかヤバくないですか?』


『そういう時は証明できれば逆に主人の方を訴えれます。』


『あ、ちゃんとそういう時の法も有るんですね。』


『はい、それともし奴隷を助ける・・・主人から勝手に解放するとかですね、その場合も窃盗として捕まります。』


『窃盗か・・・』


『はい、つまり奴隷と関わると捕まることが多いんです・・・だから関わらない事です。』


・・

・・・

・・・・

・・・・・


「関わらない事か・・・」


流石に捕まるのは不味いよな・・・


「おら!トロい!」


ドゴォ!


「ゲフッ!?」


男性が少年を蹴る


「・・・・」


可哀想だとは思うし助けたいが・・・

ここで助けに行っても捕まるだけだし・・・

これからもこんな光景を何度も見るんだよな・・・・

その度に俺はその奴隷達を助けるのか?・・・いや無理だろ・・・




「・・・・・くっ!」


なんもできないのか・・・


俺は男性と少年が見えなくなるまで黙って見ていた・・・・・くそ!情けない!



もう買い物って気分でも無かったから俺は宿に戻った





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