勇者遭遇・・・そして
ハース村を目指してチョコは走る
「急いでるから休憩無しだが・・・大丈夫か?」
「クエ!」
いつもは3時間くらい走ったら休憩を取っていたが今は休憩を取らずに6時間は走っている
そのお蔭か・・・
「見えたよ!」
俺に掴まっていたリーフが前方を指差す
「あそこか!!」
あと10分くらいで着くか?
ーーーーーーーーーーー
「着いた!」
「まだルナの奴は居るか?てか本当にここに居るのか・・・」
俺とリーフはチョコから降りる
「クエ・・・」
「悪いな、少し休んでろ。」
俺は果物をチョコに食わせて日陰に移動させる
"ざわざわ・・・"
「んっ?」
「カケル!広場の方に人集りが出来てるよ!」
「行ってみるか・・・」
広場に向かう
「おい聞いたか?あの人が魔物を退治してくれたってよ!」
「あれが勇者様か!」
「きゃー!こっちを見たわー!!」
広場の着くと目の前で村の人達が騒いでいる
「ちょっとゴメンよ!はい通らして!」
「ま、待ってよ~!」
人混みでリーフとはぐれそうになる
「ほら!」
ギュウ!
俺はリーフの手を掴む
「あっ・・・」
「これではぐれないだろ?」
「うん!///」
なんかリーフの手が熱いんだけど・・・
「よし行くぞ。」
俺達は人混みを掻き分けて進む
そして・・・
「本当にありがとうございました・・・これで安心して暮らせます。」
「いえ、当然の事をしただけですから♪」
恐らく村長であろう老人にお辞儀されているルナが居た
そのルナの後ろには3人のお供達がいる・・・武道家は確かサナだったかな?
「これはお礼です、受け取ってください。」
「いえ、それは村の為に使ってください。僕達は見返りを求めてる訳ではないので。」
「しかしそれでは・・・」
「いいですから♪」
「わかりました・・・それではこれは村の為に使います、しかし今日は村に泊まってくれませんか?せめて御馳走だけでもさせてください。」
「うーん・・・わかりました。ありがとうございます。」
「では早速準備をさせてもらいます。」
老人がルナから離れる
今なら話し掛けれるか?
「おーい!ルナー!」
「えっ?・・・カケルさん?」
ルナが俺に気付く
「カケルさん!久し振りですね!どうしてここに?」
俺に近付くルナ
「ちょっとルナに頼みがあってな・・・大丈夫か?」
「大丈夫ですよ!僕に任せてください!」
「いえ先ずは話を聞きましょうよ・・・」
神官の女性が呆れながら近寄る
「あー!君料理が美味しい奴だ~!」
魔法使いの女性が言う・・・俺はそんな認識かよ!?
「・・・久し振りだな」
「あぁ、久し振り・・・なんで睨んできてるんだ?」
「随分とルナに馴れ馴れしいな・・・」
「俺は基本こうだぞ?接客してる最中か歳上くらいにしか敬語は使わないんだよ。」
「・・・・・」
「サナさん・・・僕は気にしてませんし、むしろ普通に接してくれた方が僕も助かりますから、カケルさんも気にせずに普通に接して下さい♪」
「おうそうする。」
「それで頼みとはなんですか?」
ルナが俺を見る
「あぁ、頼みって言うのはな・・・リーフ」
「うん・・・」
「貴女は?」
「初めまして勇者様、私はフイル村のリーフと言います。」
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場所を宿屋に変えて詳しく話をした
リーフの故郷であるフイル村の近くにある遺跡に謎の植物が現れた事
その遺跡に向かった旅人達が帰ってこない事を
いつ村に被害が出るかわからない事を
「成る程・・・メア、そんな植物の情報はありますか?」
「生き物に寄生する植物なら数種類ほど記憶はありますが・・・遺跡に寄生する植物ですか・・・無機物に寄生する植物なのか、別の何かに寄生しているのか・・・実物を見ないとわかりませんね。」
「植物なら私の魔法で焼いちゃうから平気だよ~!」
魔法使いが言う
「そんなに凄いのか?」
正直そんな強そうには見えないが?
「むっ!私を馬鹿にするな~!」
「メリー、落ち着いてください・・・そう言えばカケルさんには皆の紹介をしてなかったですね・・・」
「あぁ、まああの時は俺も宿屋にすぐ戻ったからな・・・」
「では紹介しますね!先ずは武道家の・・・」
「サナだ・・・修行の旅としてルナの供をしている」
「修行の旅か・・・」
まあ勇者と一緒にいたら色々有るだろうな
「彼女は凄く強いんですよ!僕も彼女に戦い方を教えてもらっているんです!次に神官の・・・」
「メアと申します、エーリス教の神官としてルナさんの旅に同行しています。」
「布教とかしてるの?」
「ええ♪貴方もどうですか?」
「いや遠慮しとく・・・」
宗教に興味はない
「彼女は博識な人なんですよ、その知識に色々と助けられました・・・そして次が」
「メリーでーす♪グランド王国一等魔導師してまーす♪」
「一等魔導師!?」
「おわ!?」
リーフが物凄い反応した
「何?そんな驚く事なの?」
「一等魔導師だよ!?驚くよ!」
「そ、そうなのか?」
「カケル・・・凄さがわからないんだね・・・」
「あぁ、さっぱりわからん!」
「えっとね、魔導師として活動する人はその実力によって等級があるの、下から十等級から九等級八等級って風に上がっていって、一等魔導師は上から二番目なんだよ!」
「一番じゃないんだな?」
「一等でも凄いんだよ!!一番上の特等魔導師なんて昔の光の勇者の仲間のエーリス様だけなんだから!」
「へぇ・・・ん?エーリス?それってエーリス教の?」
「はい!エーリス教はエーリス様を信仰してるんですよ♪」
メアが嬉しそうに語りだす
「そもそもエーリス教の始まりは」
「メアストップ!」
ルナがメアを止める
「話が長くなるからエーリス教の話はまた今度にしてください!」
「わかりました・・・残念です。」
・・・・・
「あの、それで村の事は・・・」
リーフが不安そうにきく
「あ、大丈夫ですよ!早速明日から向かいましょう!」
ルナがそう言うと
「あ・・・ありがとうございます!!」
リーフは嬉しそうにお礼を言った
「それでは明日は朝からフイル村に向かいましょう!案内をお願いしても良いですか?」
「はい!」
リーフが頷く・・・つまりこれでリーフの目的は達成出来たと
「ならここでリーフとはお別れかな?」
俺がそう言うと
「えっ!?なんで!?」
リーフが驚く
「なんでって・・・リーフの目的は達成したんだぞ?俺が一緒に居る理由はもう無いだろ?」
「一緒に行こうよ!」
「悪いが無理だ、俺が一緒行っても足手まといになるだけだ。」
「確かにな。」
サナが呟く・・・自分で言っといてなんだが傷付くぞ?
「でも・・・でも・・・」
「あのなリーフ、別にもう会えないわけじゃないんだからさ・・・」
「えっ?」
「フイル村にはたまに寄るからさ、その時に会えるだろ?」
「う、うん・・・」
「だからそんな泣くなよ・・・」
「な、泣いてない!!」
いや泣いてるからな?
「カケルさんも一緒にいてもいいんですよ?」
「その言葉はありがたいが俺にも目的があるからな。」
「そう・・・ですか・・・」
なんでお前も残念そうなんだよ・・・
「・・・・兎に角今日は休みませんか?」
メアの一言で俺達は解散した




