パルム村名物
休憩したりしながらもチョコは走る
そして見えてきた
「あれがパルム村か・・・んっ?」
村が見えた時から何か匂いがする・・・甘い匂いだな
「なんだこの匂い?」
「パルムで採れる果物だね!」
「さっき言ってたやつか?」
「うん!甘くて凄く美味しいんだよ!」
「へぇ・・・」
少し興味あるな・・・
「クェ~♪」
「チョコも興味あるのか?」
「クェ!」
チョコが頷く、涎をたらしながら
「わかったわかった、買ってやるから涎をたらすな!」
「クェ!!」
「チョコちゃん良かったね♪」
ーーーーーーーーー
そしてパルム村に到着した
「さて、先ずは宿屋だけど・・・」
俺はチョコから降りる
「ここには宿屋は1つだけだよ。」
リーフも降りる
「どこかわかるか?」
「こっち!」
リーフが歩き出す、俺はチョコを引きながらついていく
「クェ~」
「後で買うから大人しくな?」
チョコが店先に並ぶ果物を見ている・・・突っ込むとかしないでくれよ?
「着いたよ!」
「お、もうか?」
村の入口からそんなに離れてないぞ?
俺は宿屋を見る
「・・・なんだこれ。」
「や、宿屋だよ?」
俺が見た宿屋は・・・ボロかった・・・
壁はボロボロ、屋根は穴が開いている
「・・・リーフ、本当にここは宿屋か?」
「う、うん・・・泊まったことは無いけど・・・」
不安しかないぞ?てかこんなところに泊まるなら野宿の方がマシじゃないか?
「と、取り敢えず入ろうよ!」
「あ、あぁ・・・」
宿泊代が銅貨20以上なら野宿にしよう・・・
ーーーーーーーーー
「すいませーん!!誰かいませんかー!!」
リーフが入ってから店員を呼ぶ・・・
・・・・・・・・
「誰もいないのか?」
誰も来ない
「あれ?すいませーん!!」
・・・・・・・
「居ないみたいだな・・・」
「あれ?おかしいなー?」
「仕方がない、今日は野宿にするか他の泊まれる場所を探すかどわぁ!?」
俺はそう言いながら振り返る、すると目の前に老婆が居た
「カケル?どうしたの?」
リーフも振り返る
「あ!ユウマさん!!」
「あー?」
「ユウマさん!こんにちは!!」
「あー?なんだい?」
「こ・ん・に・ち・は!」
「あーはいはい、えっと?なんじゃっけ?」
「おいリーフ、このお婆さん大丈夫か?意思の疎通が出来るのか?」
「ちょっと不安になってきた・・・」
「んー?おっ?リーフちゃんか?」
「ユウマさん!思い出してくれた?」
「なんじゃい!人を年寄り扱いするな!!」
「年寄りだろ・・・」
俺が呟くと
「誰が年寄りかぁ!!」
バシン!
「痛え!?」
杖で脚を殴られた
「なんだよこの婆さん!?」
「えっとね、彼女はユウマさんって人でこの宿屋を経営してるの」
「客商売の奴がやることがこれか!?」
てか商売出来てるのか!?
「なんじゃ?リーフちゃんはどうして来たんじゃ?ほれ、飴をやろう」
「わぁーありがとう♪」
飴を貰うリーフ
「えっとね、ここには勇者様を探してる途中で寄ったんだ♪」
飴を舐めながら答えるリーフ
「そうかいそうかい、勇者様をね、大変じゃね。」
・・・話わかってるのかこの婆さん?
「えっと、それで今日はここに泊めさせてもらいたいなーって・・・」
「おぉ、ええぞええぞ!リーフちゃんならタダで泊まり!」
「えっ?でも悪いよ?」
「ええんじゃ!リーフちゃんは孫みたいなものじゃからな!」
「ユウマさん!」
リーフが婆さんに抱き付く
「あ、でもお前からは金取るぞ?」
「予想はしてたよ!!」
婆さんは俺を見ながら言う
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「部屋1つしかないのか!?」
俺は通された部屋を見ながら言う
「みたいだね。」
リーフが答える
小屋も無かったからチョコは入り口の柱に繋いでいる・・・後で果物を持っていこう・・・いつもより多目に
「掃除もあまりしてないな・・・」
「うん・・・でも銅貨5枚で泊まれるよ?」
「それでも損した気分なのは何故だろうな?」
「あはは・・・」
「取り敢えず掃除するか・・・」
「うん!」
俺とリーフは部屋の掃除をする・・・
まさか宿屋に客として泊まるのに掃除することになるとは思わなかった。
「そう言えばリーフはあの婆さんと親しかったみたいだけど、知り合いなのか?」
「うん!私の実家が宿屋をやってるって前言ったよね?」
「あぁ、言ってたな。」
「宿屋はお父さんが始めたんだけど、お父さんが自分の宿屋を出す前に働いていたのがここなの。」
「リーフの親父さんがここで働いてたと。」
「それでお父さんはたまにここに来るんだけど、その時に私も何回も付いていったんだ。子供の頃からね♪」
「成る程ね、だから孫みたいなものと言ったのか・・・」
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一通り掃除も終わった
「やっと終わった・・・」
「お疲れ様!」
椅子に座る俺にリーフがジュースを渡す
「これは?」
「パルム村名物のミックスジュース♪美味しいよ?」
「・・・・・」
俺は一口飲む
ゴク・・・
「確かに美味いな・・・甘い」
これ砂糖とか入れてないのか?果物の甘さだけでこの甘さ・・・
「名物な訳だ・・・」
俺はジュースを飲み干す
「さて、泊まるとこは確保できたし買い物でもするか!」
「うん!」
俺とリーフは部屋を出て市場に向かうのだった




