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外伝 不死の男

とある男が居ました


男は不死の存在です


首を落とされようが

猛毒に犯されようが

溶岩に落ちようが

海に沈んでも死ねません


男は開き直りました

どうせ死ねないのなら楽しんで行こう


男は旅を始めました

死ななくなってから百年経った出来事です



旅をしていたら男は少女と出会いました


少女は変わっており他人を殺すのが生き甲斐でした


少女は男に言いました


『貴方は私が殺してあげる』


男の旅に少女が加わりました


少女は男を殺そうとします


ナイフでえぐり

縄で首をしめ

毒を飲ませたり

生き埋めにもしました


それでも男は死にません


どうした?それで終わりか?


男は少女を挑発します


少女は様々な方法を使います


魔物に食べさせたり

身体をバラバラにしてあっちこっちに埋めたり

伝説がある道具まで使いました



それでも男は次の日には普通に少女の前で生きてます



数年間少女は男と居ましたがある日少女は消えました

男の前から消えました


男はしばらく少女を探しましたが見つかりません


嫌われたかな?


男は寂しそうに呟くと旅を続けました





次は青年に出会いました


『それなら色々知ってますよね?』


青年は男の知識に興味を持ち同行します


男は青年と共に色んな物を見ていきます


上に昇る滝

空まで届きそうな巨大な木

遥か昔に創られた遺跡

絶滅したと思われていた生物

幻の村


『凄い!凄いですよ!!』


青年は楽しそうに旅をします



いつの間にか月日は経ち

青年は老人になっていました


『貴方との旅は、私にとっての宝ですよ』


老人は男に言うと静かに息を引き取りました


また一人か


男は再び旅に出ます


次の同行者はとある家族です

元々旅をしていた父親と母親そして息子

魔物に襲われていたのを助けたのが出会いでした



『どうですか一杯?』


父親はよくお酒を呑みます

男も一緒に呑みます

酔っ払った父親をベッドまで運ぶのは大変でした


『こういうのですか?』


母親は料理上手です

男が懐かしむ故郷の料理も再現してくれました

男にとっては母親の味とは彼女の料理でしょ


『遊ぼう!』


息子は元気です

男の魔法で一緒に空を飛んだり

一緒に狩りをしたり

男も童心にかえって遊びました



そんな彼らも数年後には旅を止めました

とある町で永住する彼らに男はたまに会いに行きました

家族は男を歓迎します

男にとって家族は温もりをくれる存在です



男は一人で旅をします


危険な海峡を越え

移動する山を攻略し

冥界や魔界、天界すらも旅をしました


いつしか男は不死鳥と呼ばれる伝説になりました


不死鳥は久しぶりに家族を訪ねます


しかし家族はもういません、そもそも町がありません


当たり前です、不死鳥が最後に家族に会ってから数百年経ったのですから


不死鳥は現実を思い知りました

開き直って見ないようにした現実を

時間というのは残酷です

不死鳥以外の存在はいつか死んでしまいます


不死鳥は苦しみました

そして思い出しました


少女が居なくなった時も

青年が死んだときも

自分は泣いていたことを



こんなに苦しいのならもう誰とも関わらない



不死鳥はとある森の奥に籠ります

誰とも会わず

誰にも会わず


いつしか世界から不死鳥の伝説が無くなりました



男は毎日森を見ます

男は毎日星を見ます



ある時旅人が訪ねてきました


男は目の前に立つ旅人に声をかけられます


『一緒に来ませんか?』


男は断ります

人と関わればまた苦しむのだと


『確かに苦しむかもしれませんね・・・でしたら!』


旅人は言いました


『後からくる苦しみよりも大きな楽しみを貴方に渡します!!』


旅人は男の手を取り森から連れ出しました


男は強引だと思いながらも自分が笑っている事に気付きました


『ほら!早速楽しみを渡せました!』


旅人がそう言うと


「本当だな」


男は笑顔で答えました




後に旅人は光の勇者と呼ばれる様になりました

勇者の側には数人の仲間が居ました

その中には不死鳥と呼ばれる男も居たのでした



ーーーーーーー



「これが勇者の物語?」


俺はリーフに読んでた本を渡す


「光の勇者伝説、不死鳥外伝だよ!」


「なんか世紀末漫画みたいなタイトルだな・・・」


「世紀末?なにそれ?」


「あー気にするな、そろそろ出発するか!」


「うん!」


俺とリーフは休憩を止めて出発したのだった




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