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トカゲの亜人

「・・・・・・」


「あぁ~落ち着いたか?」


トカゲがそう言って椅子に座る


「は、はい・・・」


「そんなに怯えるなよ、食ったりなんてしないから」


そう言われても・・・


「えっと・・・あの・・・」


「あ、名前を言ってないな・・・俺はリュード、トカゲの亜人だ」


「亜人?」


「んっ?亜人を知らないのか?」


「えっと・・・動物みたいな人って感じですかね?」


失礼な言い方だけどこれしか言い方が浮かばない


「あぁ、そんな認識でいいよ・・・あんたの名前は?」


「俺は、スギノ・カケルです・・・」


名字と名前に間をあける


「スギノって名前か・・・珍しいな」


「カケルが名前です」


「おっ!そっちが名前か!まあそれも珍しいな!!」


リュードさんは笑いながら言う


「リュードさん・・・ここは何処ですか?」


「ここはフーラ村、まあ田舎町だな・・・んでこの場所は俺の家だ!近くの森で倒れてるあんたを見付けてね・・・怪我もしてたから保護したんだよ」


「そ、それは・・・そんなこととは知らずに随分と失礼なことを」


「気にするな、何があったかは知らないが酷い目に有ったんだろ?混乱もするさ」


「はぁ・・・」


そして俺はリュードさんから色々教えてもらった


どうやら俺は森の中でボロボロの状態だったらしい

出血も酷く、村の治療士という医者みたいな人に治療して貰ってそのままリュードさんの家で眠らせてもらっていたそうだ


「身体に異常はないか?治療士の奴は完全に治したと言ってたがまだどこかおかしいところは?」


「身体は大丈夫です・・・」


「身体『は』?」


「ちょっと頭がボヤけて・・・記憶が曖昧なんです」


これは嘘だ、本当はちゃんと覚えてる・・・でも何処から来たとかの質問をされたら困るからこう言っておく・・・異世界から来ましたって言ったらアタマがおかしい奴と思われかねない・・・


「記憶がね・・・流石に治療士でもそれは無理か」


「・・・・すいません」


「気にするな、しかしそうなったらどうするか、行くあてとか~無いよな?」


「・・・・はい」


「・・・よし!ならここで暮らせ!」


「・・・えっ!?」


「この村は色んな奴を受け入れてくれる村だ!結界もあるし・・・生きていくには困らない!寝床ならここに住めば良いしよ」


「で、でも・・・俺、見ず知らずの人間ですよ?なんでそこまで?」


「困った奴を放っておけるかよ!よし!そうと決まれば村の奴等に挨拶だ!行くぞ!カケル!」


「えっ、ちょ!うわ!力強よ!?」


俺はリュードさんに抱えられて家を出たのだった






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