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治療と休息

「皆さん!!」



村に着いたらステラさんが出迎えてくれた


「状況はどうなっている?」


リュードさんが聞く


「討伐班の皆さんは戻ってきました、怪我をした方の治療はもう終わっています」


「ならカケルの治療を頼む」


「はい、ってカケルさん大怪我じゃないですか!?直ぐに治療します!」


そう言ってステラさんはアランにおんぶされてる俺に治癒魔法をかける


「酷い傷・・・怪我は治せますが私の治癒魔法では傷痕が残ってしまいますね・・・」


「怪我が治るのなら大丈夫です・・・」


少しずつ身体の痛みが和らぐ



・・・・・



俺が治療されている間にリュードさんが結界石を十字架に戻して結界を張る


「これで怪我は大丈夫ですね」


治療が終わった


「ありがとうございます・・・っと!」


「まだ無茶しちゃダメっすよ」


ふらついた俺をアランが支える


「ういっす・・・」


「今日はもう休んでください」


アランとステラさんに支えられて俺は家に戻った



・・・・・


「・・・・・」


リュードは十字架を教会の屋根に戻している


「留め具が壊されてるな・・・この壊しかたはウルフじゃないな」


リュードは留め具を直しながら呟く


「これは人為的に壊されたものだな・・・怪しいのはカケルだが・・・・・・・・・アイツはないな」


リュードは出会ってからのカケルを思い出す

最初こそ戸惑っていたが3日もすればすっかり村に馴染んだカケル


「あんなに真っ直ぐな奴がこんなことするわけがない・・・次に怪しいのは教会にいた村人・・・しかし女子供や年寄りにやれるか?・・・・・・・・・考えていてもわからんな、暫く警戒だけしておくか」


リュードは留め具の修復を終えて十字架を取り付けた






・・・・・



「ほらカケル、増血効果のあるハーブっす」


「・・・うっ!?にがっ!?」


「苦くてもかじるっす!それ貴重なんすっから!!」


「・・・・っ!!」


俺はハーブをかじる、苦い・・・とてつもなく苦い・・・噛むたびに苦味が口に広がり更に苦味が増す


「っか!くっ!」


「そろそろ飲み込むっす!!」


飲めと!?


・・・・・・ゴクリ


「がふっ!?ヤバいヤバいこれヤバい苦い!!」


「でも元気にはなったすよ?」


「あっ・・・」


確かに少し楽になったような・・・・・いや口の中が苦くて気持ち悪い


「・・・・・・」


「ステラさん、リュードさんのベッドを眺めてどうしたんですか?」


「あっ!いえ決してベッドに潜り込みたいとは思っていませんよ!!」


「全部言ってやすよ」


「っ~!!」


ステラさんが真っ赤になる


「だ、誰にもいいませんよね?」


ステラさんが聞く


「いや~言うも何もステラさんがリュードさんに惚れてるのは皆知ってやすよ?」



「あっ、やっぱり?」


「えっ!?」



多分知らないのリュードさんだけだよね?


「そ、そんな・・・これからどんな顔で皆さんに会えば・・・」


「いつも通りの笑顔で良いんじゃないっすか?」


「そうですよ、ステラさん美人なんだから!」


俺とアランが励ます


「そ、そうですか?笑顔で・・・頑張ります!!」


ステラさんが立ち直る・・・復活速いな


「さて、アッシらは帰りやす!カケルもさっさと寝るっすよ?」


「了解、お休み!」


俺はベッドに倒れこむ


ステラさんとアランが家から出る気配を感じてから俺は眠った



・・・・・・・・・・・・



これは夢だよな?



俺の身体が沈んでいく



黒い黒い陰に



黒い黒い黒い黒い黒い黒い黒い黒い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い暗い





なにもみえない




・・・・・・・


「うぉわぁぁぁぁ!?」


「うぉ!?なんだ!?またウルフか!?」


俺が絶叫しながら飛び起きたらリュードさんが驚いていた


「リュード、さん?」


「なんだ?今のカケルか?驚いたぞ?」


「す、すいません・・・」


「まぁ、いいが・・・まだ夜だからな?あまり騒ぐなよ?」


リュードさんはベッドに入りながら言った


「はい、気を付けます」


俺も再び眠りにつく


(・・・さっきなんで飛び起きたんだっけ?)



俺は疑問を頭に浮かべながら眠った



ステラは職業にシスターの他に治癒術士を持ってます

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