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ほら夜が来た
来たぜ来たぜ
(私は震えるその黒さに
星の輝きを思い出して涙する)
よいか夜は必ず来る
そのあとについてくるものは
なにがあるかはわからぬ
お前の匂いはかぐわしき肉の匂い
獣たちにはよい獲物
さあ逃げれるものなら逃げてみな
(私は震える夜のしわがれ声に
それからやさしい子守歌の響きを思い返して涙する)
……早くお逃げ
……今なら間に合う
……夜は身支度をすませてお前のそばにきたが
……まだ大丈夫
……私たちは黒くなったが夜に染まったわけではない
……日が沈んだだけで私たちはまだここにいる
……とにかく黒くなった私たちに紛れて身を隠しなさい
(私は震えるその混乱した思想に
希望と栄光に渇望して涙する
夜は誰にでも来るが永遠ではないということに救いを求め)




