るぅるぅとおさんぽ2
通りすがりの女性と一緒に信号を渡る。
女性がむかうのは町役場。琉伊のむかうのは商店街。
河童にコロッケ、賑やかな場所と伝えれば、コロコロ笑ってそう答えてくれたのだ。
「よければ、うちにも遊びにいらっしゃいねぇ」
商店街の和菓子屋が家だと告げる。
その時に指した方向が商店街だろう。
途中までは川沿いに行けばわかりやすいとか、川に近づいてはダメだとか言われて、良い匂いのパンを貰った。
シャーロックというパン屋さんのパンが夫の人の好物らしい。
川沿いにと言われて納得する。
よく川沿いの上空を飛んだものである。
見覚えのある場所が見えた。
公園!
るぅるぅの背負いカバンが迷子になった公園なのだ!
帽子をかぶってないのはダメねぇと頭を撫でられる。
「琉伊は帽子は苦手なのだ!」
すぐ飛んでいくと続ければ、笑ってくれた。
「琉伊くんは一人で冒険はまだ早くないかしら?」
「琉伊はちみっこじゃないから、大丈夫なのだ!」
「あらあら。おにいちゃんなのねぇ」
琉伊に弟妹はいないのだ!
それでも、公園で別れた。
公園で朝買ったドリンクと貰ったパンを食べる。
河童と冴に挨拶したあと、ワガシヤにも顔を出すと決めて伸びをする。
公園を抜けるのに思ったより時間がかかったのだ!
夏は植物の育つ時期だからな!
様子が違ったのだ!
視点位置も違うからな。仕方がないのだ。
公園を抜けると、箱が多く走っていた。
公園の手前より人も多い。
よし!
道がわからなければ聞けばいいのだ!
「目指せ! しょーてんがいの河童なのだぁ!!」
ぐっと手を握って空に突き上げる。
ところで、
「どのしんごーきの案内が正解なのだ?」
駅前の道はいろんな施設があるのでわかりにくいのだ。
地図は高さがあわないから見えにくいのだ~~。
……
飛んじゃ、駄目?
上から見たらきっとわかりやすいのだ。
くぅ。
しかし、
飛ぶのは禁止項目なのだ!!
『うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話』
http://ncode.syosetu.com/n2532br/
魚沼夫妻宅を目的地にしております。
『ばかばっかり!』
http://ncode.syosetu.com/n1801br/
よりベーカリー『シャーロック』話題にお借りしました。
そしてまた信号で引っかかる。