琉伊小学校へ行く
「一守琉伊なのだ!」
うろな北小学校一年生の教室で琉伊は自己紹介をしているのだ。
ちまっこいのがひとつ所にこんなにいるのはびっくりなのだ〜。
琉伊は本当は五十年生きた生き物なんだけどな!
途中までは渚も一緒だったけど、分かれ道で汐が「こっち」と手を引いたのだ。
汐と一緒に道を歩いていく
同じ背負い袋を、ああ、ランドセルを背負ったちびっこ達がわらわらと流れてくる。
『おはようございます』『おはよう』と挨拶が踊ってる。
海に遊びに来てたちびっことかもちょこちょこいる。
『宿題間に合った?』『どこ行った』とさざめきながら、ひとつ所に向かう。
四角い箱がたくさんそびえる場所を通った奥に少し大きめのその建物はあった。
それがうろな北小学校。
琉伊は朝はすこーし苦手なのだー。
「渚ー。ちゃんと琉伊小学校行ったぞー」
ちゃんと汐と帰ってきたぞー。
さよーならまでちゃんと学校にいたぞー。
「ん。偉い偉い」
琉伊を膝に乗せて渚は頭を撫でてくる。琉伊は偉いのだー。
撫でられるのは好きだからいいけどな!
「ちまっこいのがいっぱいいたのだ!」
「明日からも一緒に行こうね」
汐がにっこぉと笑顔で言った。
「ぇ!?」
明日もなのか!?
『キラキラを探して〜うろな町散歩〜』
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渚ちゃん、汐ちゃんお借りしました。




