連続写真
それは、まるで一連のテレビの映像を見ているような感じだった。
パラパラ漫画ともいえるだろう。
「……なるほどな」
知り合いにその画面を見せると、ひと言だけ言ってくれた。
「壊れてるな」
「そりゃ見りゃわかるさ。それで、直るのか」
長年連れ添ったパソコン画面を見せながら、おれは聞いた。
「残念ながら、難しいだろうな。きっとハードの問題だろうから、こっちの手じゃ直せない」
「じゃあどうすれば……」
「これ買ったのはどこだ」
「近くの家電量販店さ」
「まず、そこの窓口へ相談。そこで何かできるようだったらそれに従えばいいし、できないようだったら、このメーカーに直電すれば、なんとかなるだろう」
おれはそのアドバイスをその場で実行した。
すると、すぐに、対応してくれるという。
「じゃ、俺はこのあたりで」
「ありがとうな」
「いいってさ、それじゃ」
知り合いは、あっという間に帰ってしまったが、俺は心なしかほっとしていた。
きっとパソコンが治ったからだろう。