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沢木先生お題シリーズ

箕輪まどかの実力テスト(四百文字お題小説)

作者: りったん

沢木先生のお題に基づくお話です。


「100点」をお借りしました。

 私は箕輪まどか。中学生の霊能者。


 本日は恐怖の日だ。決してお麩のお味噌汁とかいうベタな話ではない。


 実力テストの結果が返ってくる日なのだ。


 得点の結果次第では、家出をしないといけないかも知れない。


 私の可愛さにメロメロのお父さんは優しく慰めてくれるけど、鬼婆、いや違った、お母さんは激怒するから。


「箕輪」


 クラス担任の顔の大きい藤本先生が私を呼んだ。その横で副担任の椿直美先生が微笑んでいる。


 恐る恐る紙を受け取り、そおっと覗き込む。


「え?」


 100点。おお! 凄いぞ、まどか! 思わずガッツポーズだ。


 まさか夢とか言うオチじゃないよねと思いながらクラスメートの力丸卓司君のほっぺをつねった。


「痛いよ、箕輪」


 そう言いながらも嬉しそうなリッキー。まだ私に気があるのかしら?


 ルンルン気分(今時誰も言わないとか言わないでよね!)で席に戻る。


「げ」


 そしてハタと気づく。


 実力テストって四百点満点だった……。


 家出確定のまどかだった。

お粗末って言わないでよね!(by まどか)

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― 新着の感想 ―
[一言] 100点満点ってお題にすればまた違った作品を楽しませてもらえたんだろうなと思ってしまいました。 そんなオチなんですね。 ありがとうございました。
2012/02/03 22:44 退会済み
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