表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

沢木先生お題シリーズ

箕輪まどかの実力テスト(四百文字お題小説)

作者: りったん

沢木先生のお題に基づくお話です。


「100点」をお借りしました。

 私は箕輪まどか。中学生の霊能者。


 本日は恐怖の日だ。決してお麩のお味噌汁とかいうベタな話ではない。


 実力テストの結果が返ってくる日なのだ。


 得点の結果次第では、家出をしないといけないかも知れない。


 私の可愛さにメロメロのお父さんは優しく慰めてくれるけど、鬼婆、いや違った、お母さんは激怒するから。


「箕輪」


 クラス担任の顔の大きい藤本先生が私を呼んだ。その横で副担任の椿直美先生が微笑んでいる。


 恐る恐る紙を受け取り、そおっと覗き込む。


「え?」


 100点。おお! 凄いぞ、まどか! 思わずガッツポーズだ。


 まさか夢とか言うオチじゃないよねと思いながらクラスメートの力丸卓司君のほっぺをつねった。


「痛いよ、箕輪」


 そう言いながらも嬉しそうなリッキー。まだ私に気があるのかしら?


 ルンルン気分(今時誰も言わないとか言わないでよね!)で席に戻る。


「げ」


 そしてハタと気づく。


 実力テストって四百点満点だった……。


 家出確定のまどかだった。

お粗末って言わないでよね!(by まどか)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 100点満点ってお題にすればまた違った作品を楽しませてもらえたんだろうなと思ってしまいました。 そんなオチなんですね。 ありがとうございました。
2012/02/03 22:44 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ