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便利屋は便利や(激寒)

息抜きです。

タツノオトシゴもびっくりの更新速度です。

なんなら更新の概念すらないかもです。

ご了承ください。

【Covenant Ⅱ】お前をわけなく殺す私【視聴者参加型】

Wolfram Ch.ヴォルフラム・イェーガー:チャンネル登録者数79.6万人

7,683人が視聴中


:俺待機中…

:タイトルが既に物騒

:赤い卵でもいるんかと思った

:来るぞ!


「便利屋、今日も営業開始するよ。皆いらっしゃい」


:今日もお疲れ様ですッ!

:依頼内容はコヴェⅡか

:タイトル的にDestroy?

:此処で逢ったが百年目、そろそろ勝たせてもらおう

:↑百年も経ってないだろ定期


「殺せると良いね。あとDestroyなのは正解かな、最近ずっとDominationだったから」

「あ、これ参加コードね。左下に貼っとくから来たい人は飛んできな」


:コードサンクス

:やべぇエイムあったまってねぇ

:俺は24時間365日ずっとやってたから万全よ

:ニートじゃん

:言ってやるなって

:自宅守ってるんでしょ知らんけど


「ルールは守ってね、私が皆を満遍なくキルできるようにさ」


:よう言いよる

:何も言い返せねぇ…

:誰よりも自分の強さに自信がある証拠ですわ

:実際この手のゲームでフラム負かした奴誰か居たっけ

:少なくとも活動開始から数えるならいない

:にわか乙、アイリーン様が1回だけアストラルレイダーで勝ってる(論外)

:あれはほぼノーカン

:アイリーンエフェクトとかいう対フラム特攻の最強デバフだからな

:しかもそのデバフさえ最初だけで、罪悪感と引き換えに克服したやん


「懐かしいね、配信始めてから半年の時だったかな」


:そうそれ

:もうそんな前なんか…時間の流れが早いなぁ…

:あの時フラムなんか排他的だったよね

:確かに、なんか1人を貫いてた希ガス

:今はもう希ガスじゃなくて貴ガスだぞ

:うそん


「そんなこともあったね…

 あの時は軽い人間不信患っててさ。まぁちょっとしたBlack historyだよ」


:発音良っwww

:フラムが低音で言うとちょっとかっこいいのやめろ

:耳孕んだ

:これは上級同志ですねぇ

:安産してクレメンス

:何を産むんだ…?


「ほらほら、雑談なんかしてたらもう部屋できたよ」

「あ、ルール破った依頼人は…覚えてるよね?」


:いつもの警告あざす

:勧告は大事よほんと

:これ昔ルール破った奴が片っ端から見つかったの怖すぎる

:ほんと依頼人のことよう見とる

:さすフラ


「褒めてもキルしかあげないよ?」


:い ら ね ぇ

:なんだお前フラム様のキルやぞ甘んじて受け入れろや

:最高に可愛いハムボで言うことじゃねぇwww

:じゃあ貶したら何くれますか?


「DeathをPresent for you」


:死 を 貴 方 に プ レ ゼ ン ト

:変わってねぇ!

:おいフラム、これ仕返しってレベルじゃねぇゾ!!

:言い方が少しオサレになっただけじゃねぇか

:俺たちにはもうスルーしかないのか


「シカトこいて沈黙のやつはド頭ぶち抜く」


:人生☆終了

:俺たちに明日なんてない…

:依頼人に相応しいエンディングを見せてやる

:無慈悲


「バカなこと言ってないで始めるよ、ほら最初の命知らず30名はとっとと入ってきやがれください」


:本性表したね

:言葉遣いが悪うござんすよ

:もっと丁寧なお話の仕方を心がけてくださいまし

:そうやぞもうちょっと丁寧に話せやゴルァ

:お前が丁寧に喋れw

:ほら鳳凰院見習って!


「仕方ないですわ、ここからはお嬢様言葉で行きますわよ」

「あっ、参戦締め切りでございますわね。次の参戦者は一昨日来やがれですわ」


:ひでぇwww

:確かにお嬢様言葉なはずなのに丁寧じゃないな

:依頼人を拒絶すなww


「じゃあキャラクターセレクトですわ。私はもちろん決まっていましてよ」


:どうせハウンドなんだろ

:もはやテンプレ

:てんぷらてんぷら

:俺たちの目は誤魔化せないぞ

:どこまでも猟犬が似合う女

:生まれながらの暗殺者ってことか


「あら、皆様流石の観察眼でらっしゃいますわね。その通りハウンドで向かいますわよ」

「あとこの口調普通に疲れるからやめるね」


:観察眼関係あった?

:A.多分ない

:草

:いやまぁ疲れるよな…

:鳳凰院とかは多分素であの口調なんだよ

:実際その説が高い


「皆もう選び終わったみたいだね、じゃあ始めようか」


:俺は依頼人という立場を捨てて、フラムの首を取る獣へと姿を変えるぜ

:おうそうか頑張れよ(困惑)

:今日こそは、誰かフラムを殺せるやつは出てくるのか

:俺は出ると思うね、出なかったら赤スパしたっていい

:↑何度目だよ

:俺知ってる、お前これまでも同じこと言って結局赤スパしてたじゃねぇか

:ただのフラム大好きな依頼人じゃないか!!

:さぁ、殺し合いの始まりだ!

:行くぞ!!!


◇ ◇ ◇ ◇


「結局私がずっとグラレイだったけど、皆もよく頑張ってたよ」


:逆に説得力あって照れるわ

:やっぱフラム強すぎるって

:次大会いつだっけ?

:再来月じゃなかったか

:コーチにカスP来るって

:カスP自分の垢で「学べることはたくさん学ぼうと思います!」って嬉しそうだった

:なんでコーチが教わりに来るんだ…?


コメ欄を見れば、今日も依頼人たちは楽しそうだ。

私も一緒に嬉しくなる。


こんなの、"あっち"にいた頃はありえなかった感情だ。


「次回の依頼は雑談か、もしくはコラボになるかもしれない」


:どちらでも我々は楽しみぞよ

:そういえば歌依頼最近やってなくね

:そういやそうじゃん


「そういえばやってないね。じゃあ次の次くらいは歌依頼かもしれない」


:やったぜ

:フラムのゴーストボイスで紡がれる歌からしか得られない栄養がある

:今からリク考えとこうかな

:ボカロもいいしアニソンも…なつかし系もいいしな…

:取り敢えず次の依頼楽しみにしてます


「ありがと。まぁ雑談かコラボかは分からないけど、楽しみにしててよ」


私は徐々に配信を締めに持ってゆく。

コメ欄もそれを察して、終わりのムードが流れ始める。


「じゃあ、今日の依頼は完了したよ。報酬未払いの依頼人はチャンネル登録、高評価が報酬となるからよろしくね」


私はスイッチを切り替えるように息を吸った。


「それじゃあまた、次の依頼で会おうね」


別れを告げるコメ欄に軽く微笑んで、私は配信を終了した。


すると間も無く電話が鳴る。

スマホを手に取って応答すれば、予想通り。


「配信お疲れ様、フラム」

「ありがとう。アイリーンは今何してる?」

「帰るとこ〜」


そっか、と相槌を打って時計を確認する。


電話の奥から聞こえる環境音と、今日の運行表を考えれば…


「あと20分くらいで最寄かな。迎えに行こうか?」

「うん、お願いしまーす♪」


私はアイリーンと少し話して、電話を切る。

スマホをポケットに雑に突っ込んで鍵を掴み、私は外に出た。


◇ ◇ ◇ ◇


「あ、フラムだ」

「ん。ほら、一緒に帰るよ」


私が差し出した手を、アイリーンは笑顔で取った。


指と指を絡ませて、強く繋ぐ。


「ふふーんふーんふーんふふふーん〜♪」

「機嫌良いね」

「フラムといたらいつでも機嫌良いよ?」

「それはどうも」


帰り道、私たちはいろんな話をした。


今度一緒にゲームの配信しようとか、

前の世界の話とか、

最近ハマったこととか、


とにかくいろんな話を。


そうして気づけば、家に着いていた。

家に入ろうとして、ふと考えた。


後ろを振り向く。


「どうしたの?」


キョトンとした顔で立つアイリーンに、私は言った。


「ん、おかえりアイリーン」

「!、んふふっ、ただいまフラム」


2人で軽く笑い合って、家に入った。

ヴォルフラム・イェーガー

SHnest2期生

ファンネーム:依頼人

配信タグ:依頼解決中

イラストタグ:依頼記録

趣味:林檎の皮剥き

特技:周囲の空間をそこそこ正確に把握できる


アイリーン・エヴァンス

SHnest2期生

ファンネーム:信徒

配信タグ:祈りの時

イラストタグ:大聖女の肖像

趣味:朝にコーヒーと茶菓子を嗜むこと

特技:暗記と速読

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