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悪役令嬢、ただいま国を立て直し中  作者: AAA
第二部

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第四章:紅茶館での魔導符的事件

紅茶館の午後は、いつもより穏やか……のはずだった。

だがヴィオレッタの手元には、今日の小さな悪戯用に仕込まれた魔導符がある。


「……今日は、香りで嘘を見抜く魔導符を試してみますわ。」

リュシアンは慌てて後ろに下がり、顔をこわばらせる。

「お嬢様……また何か大きな事件が起こりそうです……」


ヴィオレッタは両手を軽く広げ、カウンターに並ぶカップを観察する。

その視線の先には、今日もレオンとアレクサンドルが座っている。


「さて、二人とも……どちらが真実を言っているのか、紅茶で試してみましょう。」


ヴィオレッタが符を床に置くと、魔導符は突然暴走し、館内の全てのカップから香りが混ざり合った。

レオンは眉をひそめ、館内を見渡す。

「……またか、これが日常戦か。」


アレクサンドルは冷静にカップを持ち上げるが、香りの混乱に微かに眉を寄せる。

リュシアンは完全にパニック状態で、ティースプーンを握りしめる。

「お嬢様……誰か止めてください、館内が……!」


ヴィオレッタは肩をすくめ、符を慎重に回収しながら微笑む。

「……ふふ、紅茶による心理戦も、時には大混乱を呼ぶものですわね。」


レオンは無言で符を見つめ、静かにため息をつく。

「……紅茶館での任務も、なかなか油断できぬな。」


アレクサンドルは静かに紅茶を持ち、香りを確かめながら微笑む。

その瞳の奥には、まだ読者にも分からない“計算”が光っている。

「……やはり、紅茶館の午後は侮れませんね。」


リュシアンはようやく息をつき、ティースプーンを揺らす。

「……次回こそ、平和な午後になりますように……」


紅茶館には、笑いと混乱、そして微かに緊張感の残る午後がゆっくりと流れていた。

ヴィオレッタは胸の内で小さく笑い、今日も心理戦と三角関係を楽しんでいるのだった。

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