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神智学協会


神智学協会(しんちがくきょうかい)…なんか、心霊系のオカルト記事にはよく出てくる名前である。

が、この協会の記事は、何度読んでもよくわからなかった。

ただ、ブラバッキーと言う女性の印象だけは強く残っていた。


この人…ロシア系の人物で、世界中を旅してるので国籍はよくわからなかった。

なんか、エジプトやインドなどの宗教をミックスした現在の神秘主義の大枠を作り出した?影響を与えた人物らしい。


とにかく、正誤、伝説が多い人物なのは確かだ。


この人自体にUFOの噂は見かけないけど、ハウスホーファーに影響を与えた人ではあると思う。


ついでに、神智学協会のエンブレムの上に卍がついていて、『まさか、ここからナチスのマークが生まれたんかΣ( ̄□ ̄)!』と、渋い顔になる。


大体、ナチスのマークの説明では、西洋文明の変成十字が元にあるとか、そんな風に聞いていたので、まさか、本当に卍に関係があったのかもしれない…なんて、ビックリした。


まあ…あの頃、インドはイギリス領だったのだから仕方ない。


ともかく、ここで、SPRとブリル協会、オカルトと政治に関係ができてきた。

そして、SPRは神智学協会のインチキを暴く側で英国。

ブリル協会は神智学協会の影響を受けてドイツ。と、別れ、ここにきて、1933年発表の『悪霊』について、もやって来る。


1933年、この年、ヒトラーは全権委任法を可決させ、実質、天下をとる。

で、その年、なんか知らないけどミューヘン大学の教授だったハウスホーファーは、駐独大使の日本人と仲良くなる。


そして、日独友好に力を尽くす訳なんだけれど…


この友好の延長線にオカルトは関係があったのだろうか?


ヒトラーについて、私の世代は、とにかく滅茶苦茶な知識を注ぎ込まれた。

なんか知らないが、とにかく悪いやつ。

魔術を信仰し、魔法を使えた。

とかなんとか。


しかし、ヒトラーは公式にはオカルトを禁止している。

一説によると、ヘスが、星占いを信じてイギリスに単独飛行で亡命したから。

本当に魔術が使えたなら、ヘスを呪い殺したりしたのでは…いや、それなら、真っ先にチャーチルをやるはずだ。


なんて、子供の頃見た漫画を思いながら検索する。

それは1941年のはなしのようだった。

ふと、核分裂の実験の事を思い出した。

ヘスが逃げ、オカルトが禁止され、その後、アメリカで核分裂の実験が成功する。


1917年か18年…ハウスホーファーが秘密結社に夢に見た、超エネルギー『ブリル』を思わせる強大なエネルギーは、戦時中では兵器に転用される。

1942年6月原子爆弾の製造『マンハッタン計画』が始動する。



夕暮れの闇が図書館のエントランスにしのびより、私は何か、人ならざるモノのメッセージを聞いたような…不安な気持ちが込み上げてきた。


ヒトラーのオカルト禁止令は1941年だとしても、1933年政権を掌握(しょうあく)したヒトラーは、オカルト団体に圧力をかけていた。


どう言うことなんだろう?


モヤモヤした気持ちでいると、背後から克也の声がした。

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