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ブリル協会


ブリル…それはリットンの小説で登場する、なんか夢のエネルギーの事らしい。


そんな名前をもらった秘密組織は、フリーエネルギーの開発とかを目的にしていたようだ。

が、秘密結社の話で、発表している人達は外国の人のようなので、真実は分からない。


何しろ、ドイツは敗戦し、領土は東西に分割。

それと同時に、今度は冷戦…

政治的にどこまで真実が語られたかなんて分からない。


日本でも、海外のドキュメンタリーで旧日本軍の謎の宝とか、なんか、陰謀の話があるけど、日本人が見ると(;゜∇゜)?と、顔文字炸裂するような内容とか、怪しげな習慣なんかが発表されたりする。


特に、昭和のネット配信なんてなかった時代は、自分の記憶と、図書館の新聞の縮小版を確認するくらいしか手がないのだから、噂が好きに一人歩きしている可能性もある。


まあ、この場合、夢のエネルギーは原子力だと考えれば、少しは違和感が消えるのではないだろうか?


世界で初めて核分裂に成功したのが1942年だし、

アインシュタインが相対性理論を発表したのが1916年だからだ。


ハウスホーファーは奥さんがユダヤ人らしいから、相対性理論、この歴史的な発表の話題の話題に降れる事も普通よりはあったかもしれない。


そうなんだよね…

普通、SF的なカテの話なら、こんな風に話を積み上げようと考えるよね?

いきなり、UFOをチャネリングで呼び出すなんて…


と、ここで、名前のいわれでもある超資源ブリルについて知りたくなった。


リットンの『来るべき種族』を読んでいる暇は無い。

図書館にいるのに…と、あせるけれど、持ってきたY氏の本を見てクールダウンする。

そう、この本だって、まだ、前書きしか読んでないんだから、締め切りが近いのに、読んではいられない。

時間は有限で、

私には、優雅に売れない小説に時間を湯水のようには使えない。


あらすじだけで我慢することにして、ネットで調べた。


『来るべき種族』この題名だけでも気にはなる。

1917年、クロウリーが『ムーン・チャイルド』を発表していたから。

この話も…なんか、新人類みたいな、なんか、不思議な生物が登場する。どちらかと言うと、ホムンクルスに近いのかもしれないが。


リットンの話は、ホムンクルスではなく、地底人の話だった。

Webファンタジーでは、地下の生物といえば、ダンジョンで勇者に狩られるイメージだけど、19世紀の地底人は、我々の文明を凌駕(りょうが)していた。


ここで、ドイルを思い出した。

コナン・ドイルもまた、地底人の話を書いていて、SPR…心霊現象研究会のメンバーだ。

このSPR、『悪霊』と言う小説でも登場する。


なんとなく、色々なものがまとまりだして怖くなる。


と、同時に、ハウスホーファーと言う人物が胡散臭く感じる。


だって、1917年って、第一次世界大戦の終盤。

こんなときに、ドイツの軍人の彼が、敵国イギリスの作家の作品から名前をもらって秘密結社なんて作っていることが、なんだか不謹慎に思えたからだ。


まあ、ドイツと英国は…王家が親戚でもあるし、文化的には気にしないのかもしれないけれど…

それにしても、国内が食糧難でストライキが頻発するなかで、なんで、こんな秘密結社を作ったのか、謎だった。


ブリルを…夢のエネルギーを手にしたら、もう、寒さも餓えも心配しなくて良いじゃないか!


ふいに、ハウスホーファーの心の叫びを聞いた気がした。

そう、彼が、何を思い描いたかは知らないが、確かに、原子力発電という夢のエネルギーは出来るのだ。

ほんの数十年後に…


ふと、ノストラダムスの予言本に広く書かれていたフレーズを思い出した。


『詩人は西洋では予言者を意味している』


そう、ラノベのような派手な話はなかなか無いけれど、小さな、偶然の一致や、未来予想については、創作界ではあるのだ。


人が歴史を作り出すのだから、人の意識の奥底には、未来のヒントは眠っているのだ。


あれ?何を考えていたんだっけ?


ふと、正気にもどり、頭を整理する。


SPR、そしてブリル協会。この二つの団体を調べると、一つの団体が浮かび上がる。


神智学(しんちがく)協会である。

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