ハウスホーファー
なぜ、UFOがオカルト番組枠なのか…
それは、UFOの技術を秘密結社が宇宙人とチャネリングで交信して知ったからだ!
そうなんかっΣ( ̄□ ̄)!
私はこの年まで知らなかったよ、そんな事。
宇宙人って、UFOで空から現れるって思ってた。
まあ、地球にも様々な人種がいるんだから、宇宙人にも色々いるのかもしれない。
宇宙人にまで関わっていたら、本当に先に進まないから無視しよう。
あと、10分、克也が来るまで頭を整理しないと。
そう、私は克也に聞きたいことがあった。
あの夏の…『悪霊』考察の意味深な発言。
なぜ、江戸川乱歩は犯人が分かると言うギリギリで連載を止めて読者に謝ることにしたのか?
これについては、既に、我々の奇想天外な考察は投稿したから、短編では省こう。
大概の人は、こんな話を聞いたら、乱歩とその周辺のエピソードで原因を考えるに違いない。が、克也は最後に、『検閲』なんて面倒な話をしたのだ。
『検閲』とは、公の場で相応しくない文言や表現を規制することだけど、『悪霊』が連載された1933年、検閲に追加された事項がある。
戦争のおそれのある事や治安を妨害するような事。
一見、どちらも『悪霊』には関係ないように見えた。が、克也はなんか、怪しげな雰囲気を漂わせて、上から目線でこう言った。
『時代を感じろ』と。
ホント、その時はヤレヤレと聞いていたけど、半年めぐって、まさか、蒸し返すことになろうとは!
私はいつも、克也の話を雑に聞いている。
大体、1933年、戦争の雰囲気が漂うなかとはいえ、大衆娯楽の、心霊召喚ものを政府が躍起になって取り締まるなんて、思わなかった。
少なくとも、『犯人は!』と言うところで逮捕なんかしたら、流石に警察が恨まれる気がする。
確かに、この時代、探偵小説も書きづらかったようだけれど、戦後に完結しない理由にはならない。
江戸川乱歩は現在でも人気のある作家で、『犯人は!』で、止めた作品の解決編が分かるのなら、多少高い復刻版を買わされるとしても、金を出すのがファンだから。
大体、西洋のオカルト研究団体と政治が関係あるわけもない。と、忘れていた。
が、ブリル協会の存在と共に、この記憶が浮上してきた。
Y氏の本が語る、UFOを製造したと噂のあるブリル協会について、調べたことをまとめる。
ブリル協会
それはドイツの秘密結社。創設は1918年、1917年と言う人もいる。
1917年、それは奇しくもファティマの予言の年であり、ヒトラーが戦場で天の声を聞いて命拾いをしたエピソードがある年だ。
で、創設者がカール・ハウスホーファー。
そう、ルドルフ・ヘスとナチスにオカルト指南をしたと噂のある人物だ。
創設理由は、(科学?)技術の向上を目的として、
リットンの小説『来るべき種族』に触発されて作った組織。と、言うことらしい。
しかし…リットンって、英国の作家で、世界大戦の最中に、軍人のハウスホウファーが、敵国の作家の物語から団体名を付けるって…どうなんだろう(-"-;)
と、無駄なモヤモヤを感じてしまう。
このハウスホーファーって人、大丈夫なんだろうか?