第三話 イケメンはチートです。
本日二作品めの投稿。指が持ちません。
強い。あの、龍を一瞬で。
「大丈夫かい? 立てる? 右足を怪我しているのか。はい」
そう言って俺の、右足が光る。すると、痛みが消えて行く。
「はい」
そう言って手を差し伸べる。俺は、その手を掴み、立ち上がる。えっと、まず、聞きたいことは。
「今の、光なに?」
「え? ≪回復魔法≫ だけど、初めて見たの?」
いや、そんなこと、言われましても。こっちは先ほど来たばかりなんですけど。って仕方ないか。それより、 ≪回復魔法≫ か。やっぱり、 ≪魔法≫ だよなぁ。
「えっと。なにかな? 僕のことを見つめて」
おっと。これは、失礼なことをしたな。見つめているわけでは、なかったけど。
「ああ、兜を被っているから、きっと警戒していたのかな?」
兜を脱ぐ。青髪に、青目、何より、爽やかな、笑顔。イケメンだ! これが、イケメンか。初めて見た。眩しい! 見てられん!
「ところで、君。どうして、 ≪魔力迷宮≫ 何かに、居るんだい? 僕のような、 ≪冒険者≫ でもないし、君は、一体」
・・・何て言えば良いんだ? こことは、違う世界つまり ≪異世界≫ から来ました。何て言えば良いのか? 信じるはずないよな。
「まぁ言えないなら、良いよ。無理してまで言わなくてもね。それに、まだ僕の名前を言っていなかったね。僕の名前は、 ≪ユウマ・ロイヤル≫ ロイヤル家の長男さ」
多分ユウマは下の名前だよな。ロイヤルは名字かな? えっとなら、俺の、場合は。
「俺の、名前は、 ≪ユウ・モノキ≫ です」
俺の、本名は ≪者斬 勇≫ だから、合ってるよな? 合ってることにしておこう。うん。
「兎に角、出ようか? ここから」
出れるのか! 遂に! 俺、余りの喜びに涙!
「え~と、一緒に来るってことで良いかな?」
「ハイ! お願いします!」
我ながら完璧な敬礼!
「じゃあ行こうか」
一時間程。たった一時間程で出れた。そこまで長く居たわけでもないのに光が眩しい。クッこれが、太陽の光か。 ≪異世界≫ にも太陽があってよかった。ホットしてる。
「じゃあ僕はこれで」
え?
「ちょちょちょちょっと待ってくださいよ! これで、じゃないですよ! こんな所で別れても死ぬだけですよ!」
事実そうじゃん! 死ぬよ!
「大袈裟だなぁ。大丈夫だよ。ホラ、見えてるでしょう」
指を指してる方を見る。大きな旗、それと時計。あの有名な時計塔が頭を過る。
「あそこは、良いところだよ。この、王国の中心。つまり、城だよ」
王国?
「王国って?」
「ここら一帯を持つ、王国。 ≪ロアーク王国≫ の ≪ロアーク城≫ 。この、国で一番発展していて、王族や、貴族。そして、他国にも誇れる ≪王立魔法科高校≫ もあるんだよ」
メチャクチャ、スゴイところじゃん。よく気づかなかったな、俺。
「後は、そこの公道に沿って行けば辿り着くよ。じゃあまたどこかで」
「あ、いやちょとアンタは行かないのか?」
「うん。 ≪勇者≫ は暇じゃないんだ。それじゃあ ≪魔物≫ には気を付けて」
そう言って逆の方向に向かって歩き出す。って、 ≪勇者≫ ? じゃあ俺が、目指しているのは、あの人? 兎に角。今は、 ≪ロアーク王国≫ の王都に行くべきだよな。それに、着いてっても邪魔になるだけだしな。そうして、俺は、 ≪勇者≫ とは逆の道に歩き始める。
ドラゴン物語り⇐短い
この作品⇐長い
こっちの方が後に投稿したのに。
Qどして? Aやる気の問題