第一話 異世界転移。
初の異世界作品。不定期投稿な。
「スライム一匹も倒せないだと、」
いやいやいや、まさかな、そんなわけ、、、え? 嘘だろ?
―1時間前―
「どこだぁぁぁぁ! え? どこ! さっきまで家にいたよな? なら、どうしてこんな薄暗い場所に?」
俺の名前は ≪者斬 勇≫ 中学二年生。そして、今俺は、どうやらあの、有名な異世界に転移したみたいだ。
「五月蝿い。静かにしてくれませんか? 正直言うとハズレです」
声? それも女の人の。って今の感じアレだよな。絶体飛ばしたやつのセリフだよな。
「あ? ども」
俺は、一応冷静に挨拶をする。ついでに会釈も。
「ああ、そうだ。名乗りませんし後、あなた強くないですからね、自惚れないように。さっそく本題に入りますがあなたには ≪勇者≫ になってもらいます。そして、≪魔王≫ を倒してください。それではまたどこかでさようなら」
ん? え? あら~消えた、、、んんん? ちょっと待ってくれ。いったん整理しよう。いきなり現れてディスって勇者になれって吐き捨てるように言って消えていった、と。は? 待て待て待て、何が言いたいのか全然わからない。
「はぁ、仕方ないから来てあげましたよ。二度はないですから。もう一度言います ≪勇者≫ になってください」
「、、、え? 勇者になれって言われても無理に決まってんじゃん。なに言っちゃてるの、この人」
「人ではありません ≪神≫ です。そこちゃんとしてください。そうそう、異世界転移したんですから特典として ≪自動翻訳≫ はつけておきました。よかったですね」
≪自動翻訳≫ それは有難い。日本語は通じないのか。とすると俺、話せないんじゃないの?
「あっそこは大丈夫です。伝わるように、話せるようになってますから」
「へぇ、それは良かった。ところでもしかしてだけど、心を読まれてる?」
「否、なんとなくです。あなたぐらいの頭ならそんなことを考えてそうだなぁ~と思いまして、違いました?」
何故だろう。凄く腹が立つ。殴りたい。
「怖い顔をしないでください。もう良いですか? 帰っても?」
そう言うとスゥと消えていく。
「ちょっとマッタァァ! そもそも異世界なら、説明してくれ! どんな世界なのか!」
あるじゃん! ほら、魔法の世界とか、スキルがある世界だとか、他にもロボットとかさ、な?
「そうですね ≪魔法≫ の世界と言ったら分かりますか?」
≪魔法≫ の世界か。炎とか出したりするんだよな。
「では、これで。さようなら」
消えた。また消えた。これも ≪魔法≫ の一種なのか? で、どうするんだ? あの、神様が言うには俺って強くないんだろ? なら、無双とか出来ないのか。イヤでも、何かあるだろ。チート能力。ここでは ≪魔法≫ か。取り合えずこの薄暗い場所から出ないとな。そもそもここどこだよ。アレか、あの有名な ≪魔力迷宮≫ ってやつか? なら、ヤバくね? だって今、俺、生身じゃん。死ぬよな。あっでも外に出る前に今、自分がどれぐらいの強さなのかは知っときたいよな。どこかに手頃なやつとかないかな?
〔ポヨンポヨン〕
ん? 何の音だ? ってアレは! 超有名 ≪魔物≫ スライム先輩じゃないか! しかも青色! いや、水色? って今はどうでもよくて、嬉しい! そして、謎の安心感! あっこっち見た。
〔ポヨンポヨン〕
あっこっち来た。闘うのか、スライム先輩と、何だろう凄く高栄なことじゃないか? あの、有名な ≪魔物≫ と闘えるなんて。トトト取り合えず、殴るか? よし、そうしよう。
「いくぞ~! スライム先輩!」
思いっきり駆け出し近づき殴る俺、拳は確かに当たった、しかし吸い込まれた。いや、プニプニしてた。結果、弾き飛ばされる。地面に叩き落とされる。完全敗北。
そして、今に繋がる。スライムを倒せないほどザコかった。何となく予想はしてたけど、悲しいな。
「でも、スライムを倒せないなんて終わりだよな。こんなやつが ≪勇者≫ になんかなれるはずないよな。ましてや、≪魔王≫ なんか、帰りたい」
今思えば散々な人生だな。幼い頃に親が蒸発。俺は、施設で過ごすはめにり、少五に成れば施設から追い出される。中学校でも、ボッチ。本当に散々な人生だったな。ここに来たとき最初は嬉しかったけど、現実見せられたし。
「笑えねぇ」
けど、今はやるしかないよな。なるしかないよな。 ≪勇者≫ に。こんなところで諦めるのか? 終わらせるのか? まだだよな。死んでたまるかよ! 生き抜いてやるさ! ≪勇者≫ にだってやるさ! だから、
「見てろよ~!!! ≪神≫。絶体! ≪勇者≫ になってやるさ! どんな逆境だろうと、どんな、ピンチだろうと、生き抜いてやる! 生き続けてやる! そして、いつか元の世界に戻ってやる! だってそうだろう? だってアンタ、≪転移≫ って言ってただろ! だったら戻れるよな! 戻ってやる。絶体」
そう決まればまずはスライムを倒してやる。俺は、決めたんだ。絶体に戻ってやるってなら、寝転んでられないよな? 何度だって立ち上がってやるさ。そうして俺は、立ち上がる。
この日、この瞬間、俺は、≪勇者≫ になると決めた。
これは、俺の、者斬勇 の全力で ≪勇者≫ になる物語り。
今週はたぶんドラゴン物語りを投稿できる。