恋バナ
その日の夜、舞花さんからチャットが来た
『優くんて、沙織ちゃんのこと好きなの?』
唐突すぎて驚いた
『違うよ、』
『本当に?』
『そもそも、僕と沙織さんが釣り合うわけないじゃないか、祐太の方が釣り合ってるよ』
『そんなこともないと思うけどなー』
『あるよ』
本当のことだ、
『じゃあ、もし沙織ちゃんが裕太くんのこと好きだって言ってきたらどうするの?』
どうするのだろう、自分でもそう思った、もし今告白されたりしたら、、
『そもそも、告白なんて僕がされるわけないよ』
『それは、分からないんじゃない?』
『わかるよ、自分のことなら、告白なんてされないし、もうすることもない』
『もう?、したことあるの?』
やば、しまった、、
『そ、そういう舞花さんは彼氏いたことあるの?』
『ないけど、なにか?』
そんな強気で言い返されても、、
『できる予定は?』
『ま、まぁ今年中にはできるかな〜』
しばらくできなさそうだ。素直にそう思った
『へーできるといいな』
『絶対思ってないじゃん』
『できない人の言い方だったじゃん』
『それは置いといて、繰り返すけどもし沙織ちゃんに告白されたらどうするの?』
『今はわかんない』
そう答えることしかできなかった、卑怯だとは思ったけど
『じゃあ優くんがもし沙織ちゃんを好きになったらどうするの?』
『何もしないよ』
「アピールも?告白も?』
『うん。』
『えーつまんない』
情けないと自分では思ってるけど、今の僕には絶対にできないだろうと言える自信があった。
『それより用件はこれだけ?明日も学校だしそろそろ寝たいんだけど、』
『そうだよー確かにもういい時間だね、おやすみ』
おやすみと返信をして、僕も寝ることにした
ピロン♪
布団に入ったところで、携帯から通知が鳴った。だが、眠気には逆らえずそのまま眠りに落ちてしまった