称号
「あれっ?...称号の獲得?」
ラグナロクRagnarφkには、特定の行動を起こし続ける事で、特定の条件を満たす事で入手出来る“称号”がある。
プレイヤーが称号を獲得すると、その報酬としてステータスに追加能力が付加されたり、限定アイテムを入手したり、限定魔法や限定戦技と言った特殊技能を覚える事が出来る。
その獲得した称号は付け外しをするのでは無く、積み重ねて併用されていくものだ。
「ステータスオープン!!」
『ルシフェル』
称号:努力家
種族:天使LV5
職業:魔法使いLV10
HP
518/518
MP
613/613
STR 91
VIT 72
AGI 79
INT 150
DEX 67
LUK 46
[スキル]
短剣技LV3 格闘技LV3 杖技LV2 弓技LV4
[魔法]
火属性魔法LV5 水属性魔法LV5 土属性魔法LV5 風属性魔法LV4
[固有スキル]
浮遊
「あれっ?いつの間にか、称号に努力家がついている?」
ラグナロクRagnarφkにログインしたところで、突然、頭の中に入手アナウンスが鳴り響いた。
僕は、それを確認する為にステータス画面を開いていたのだった。
「ログインしたばかりだと言うのに、これはどうやって入手したんだろう?それに、どんな効果があるんだ?」
称号の入手条件は、まだ一つも解明されていない。
だと言うのに、突然入手した効果の解らない称号。
僕はそれを指でタップして確認する。
「ええーっと...魂位の獲得経験値が...一.二倍だって!?何だ、この破格の称号は!?」
称号はその効果を常時発動しているもの。
此処は、全世界一斉に始まったラグナロクRagnarφk。
プレイヤーひしめくオープンワールドだ。
獲得経験値が上昇する事は、それだけ早く魂位を上昇させる事が出来るのだ。
それだけで、他人よりも優位に立てると言うものだ。
「称号は、手に入れたあとも入手方法が解らないのか...」
解明されていない称号に、入手方法の解らない称号。
だが、自分の進んだ道が軌跡(称号)として残るのだ。
自分が主役の自分だけのストーリー。
「答え合わせが出来る訳では無さそうだけど...これから沢山の称号を入手して、もっと強くなって行くぞ!!」
僕は新たな決意を胸に秘め、ラグナロクRagnarφk、NO.一プレイヤーを目指して行く。
『努力家』・・・獲得魂位経験値一.二倍
※入手方法・・・一日一〇時間以上ログインした状態で、それを一〇日間継続する。




