登場人物紹介（第二章）※地図、イラストあり
舞台となるトランキア州の略図
□マリウス軍
■ミリアム・ウィールクス
統率：71 武力：64 知力：59 政治：32 魅力：84
ライトリム出身。ハイランド人。
快活だが礼儀正しい武人肌の少女。幼い頃から武官である父親の影響を受けてきた為、余り年頃の少女らしい欲や嗜好を持たない。また一途な性格で一度思い込むと猪突猛進になりやすい。その能力はまだまだ発展途上。
実は北方のスカンディナ州に伯父とその子供達（従兄弟）がいるが、本人はその事を知らない。
■ジュナイナ・ニャラ
統率：80 武力：82 知力：51 政治：24 魅力：78
アマゾナス出身。湿地人。
四大異境の一角アマゾナスの外縁部、『南蛮』出身の女戦士。帝国の民とは文字通り人種が異なる。
露出の多い衣装を好み、妖艶な雰囲気を醸し出している。しかし本人の性格は至って真面目で、困っている人を放っておけない義侠心を併せ持っている。
槍を得意とするが反面騎馬の扱いはやや苦手としており、中原での戦に苦心する。
■リリアーヌ・エウスタキオ
統率：6 武力：2 知力：72 政治：77 魅力：100
ディムロス出身。トランキア人。
可憐で非常に美しい容姿を持つ少女。儚げな雰囲気を持ち、見る者が見れば邪な欲望を抱かずにはいられない危うさを併せ持っている。また本人も大人しく芯が弱い性格の為それを助長している。
反面好きになった人には尽くす性格で、また一通り学問も収めておりそれを役立てたいとも思っている。
■ファティマ・ジブリール
統率：71 武力：30 知力：89 政治：76 魅力：82
出身地不明。砂漠人。
四大異境の一角ザハラーゥに関係した異邦人の女占い師。帝国の民とは文字通り人種が異なる。
情報通の女軍師。情報こそが最大の武器であるという信念の元裏社会に様々な伝手を持っており、依頼に応じてあらゆる情報の売買を行う。
基本的に金に厳しいシビアな性格だが、身内や友人に対しては寛容で色々と便宜を図る事も多い。
■キーア・フリクセル
統率：72 武力：83 知力：55 政治：48 魅力：90
バーウィック出身。ハイランド人。
薄幸の女傭兵。父親が武官であり、幼い頃から武芸を学ぶ。父が戦で死んだ後は病弱な母親を養う為に、危険な傭兵などの仕事で食いつないでいる。
金の為ならどんな仕事でも請け負うが、本来は心優しい性格であり早く足を洗いたいと考えている。
■アナベル・ブローマン
統率：79 武力：74 知力：71 政治：75 魅力：85
ムシナ出身。トランキア人。
ムシナ太守ヨーアキムの一人娘。幼い頃からかなりお転婆な性格で、父に頼み込んで剣術の道場に通わせてもらっていた。その甲斐あって剣術の腕はそれなりに高い。また政治にも比較的造詣が深い。何でもそつなくこなすが、悪く言えばやや器用貧乏の嫌いがある。
□敵対的な人物
■ジェファス・フェビル・ウィールクス
統率：62 武力：17 知力：83 政治：95 魅力：37
ライトリム出身。ハイランド人。
老獪なる奸臣。元は帝国の要職に就く官僚であったが、国の腐敗に伴って自らも堕落。横領や収賄などを繰り返して私腹を肥やす。それだけでは飽き足らず山賊と通じて、無辜の民を食い物にしている。
息子が二人いるがどちらも武官であり、そしてどちらとも不仲である。ミリアムの祖父。
■タナトゥス
統率：55 武力：94 知力：40 政治：18 魅力：29
本名、出身地不明。僅かに覗く外見からスカンディナ人と推測される。
裏社会で名を馳せた暗殺者。金次第では子供でも容赦なく殺す冷酷な男。大金で雇われ要人警護や密偵のような仕事を請け負う事もある。
かつてフレドリックという男を暗殺しようとして、その護衛のウルゴルと名乗る巨漢に殺されかけて命からがら逃げ延びた過去がある。暗殺者としての経歴で唯一の汚点となっている。
■ギュスタヴ・ボドワン・アザール
統率：86 武力：99 知力：47 政治：15 魅力：44
ヴィエンヌ出身。フランカ人。
戦いに全てを捧げる老剣鬼。敵との命の奪い合い、一瞬のせめぎ合いの興奮に取り憑かれ、衝動の赴くままに殺戮を繰り返す。その性質を危険視され所属していた勢力から追放されたが本人は戦えるならどこでも良く、遠いアマゾナスの地にまで傭兵として雇われる事もある。一騎打ちで相手を殺すことを好む。オルタンスという娘がいるが、本人曰く『失敗作』である。
■ボルハ・アセド・ブエンティア
統率：45 武力：25 知力：75 政治：85 魅力：15
バレンシア出身。イスパーダ人。
小心で粘着質な悪徳商人。商才は確かで頭も悪くないのだが、本人の性格から周囲には敬遠されている。普段は柔和な仮面を被っているが、激昂すると醜い本性を露わにする。
年端も行かない少女を愛でる事が趣味で、二十才を過ぎた女性を婆あと呼んで憚らない。ゾランという『同好の士』がいる。
■ゲオルグ・ハンス・クレメント
統率：81 武力：80 知力：82 政治：81 魅力：67
シャルバッハ出身。ガルマニア人。
堂々たる体躯に厳つい面貌。一見武人に見えるがれっきとした文官である。その見た目に違わず武芸にも秀で、生半な武官を凌ぐ程の腕前である。しかし本人は剛毅な外見とは裏腹に非常に小狡く執念深い性格で、陰険な策謀を巡らせる事を好む。
だが武将としては文武両道に優れた有能な官吏である為、重用される事も多い。
■ガレス・ヴァル・デュライト
統率：95 武力：100 知力：68 政治：56 魅力：83
出身地不明。トランキア人。
威風堂々たる大剣士。幼少の頃より天賦の才を発揮し、対等に戦える相手は誰もいなかった。次第に現状に満足できなくなり、自らの「敵」となり得る相手を求めるようになる。
唯我独尊な性格だが好敵手たり得る相手は認める度量も併せ持つ。また身内や部下に対しては比較的寛容でもある。
次回は第三章：
第一幕 黎明の女傑（Ⅰ） ～リュドミラ・タラセンコ
