君ほんま数字強いなぁ
いやいやいや、めっちゃ水汚いやん。2話前に綺麗なった言うたばっかりやん。
「どうしたんコリドラス君?」
「あーステルバイ君お早うさん」
俺らはお互いの事をそう呼び合うようにしてん。俺がコリドラスで、新入りさんがステルバイな。新入りみたいな言い方したけど、上下関係とかないで。どっちか言うたら1人で寂しかったん鬱憤が溜まってて、引っ付いたり着いて回ったりしまくったから、俺の方がなんかかまってほしがりの彼女みたいな感じになってもうたわ。
「いや、めっちゃ水汚ない?」
「あー、えらい事なってるねぇ」
一旦は苔が無くなって綺麗になった様な気ぃしたけど、どえらい事なってるわぁ。たかだか7匹しかおらへんのに初心者君、みんなに行き渡る様に餌よーけ入れよるもんなぁ。ブラックモーリーさんクソ長い糞するし、ヤマトヌマエビさんも硬そうなウンコしまくってるし、どう考えても富栄養化し過ぎてるんよなぁ。
ドスン
あ、餌タイムやな。引き出しを開け閉めする感じでもうわかるんやで。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。
フラフラ〜フラフラ〜ぽとんぽとんぽとん。
ちっさ!餌ちっさ!!!
前はまるまる3つくらい入れてきてたのに、今回一個を半分にしてから3つに砕いてるやろコレ!
ちゅーことは…1×6×3=18でその内の3個やから…3/18やろ…ちゅーことはやな…
「1/6になったねぇ〜。」
「うぉい!先に言わんとってよここまで出てきてたのに!」
でもそういうこっちゃ。なんやねん落差あり過ぎやろ初心者君。グァルディオラ監督ぐらいスパッと切るやんけぇ。昨日まで毎日満腹やったから全然食べた気せぇへんやろこんなん…あ!ちょう!おま!ぶつくさ思っているうちにヤマトヌマエビ大さんがタブレットを持って行った。
「食卓は戦場やでぇい!」
くそーやられた。いきなり3-1=2の…
「1/9だねぃ」
「お前早いわぁ。」
まぁでも初心者君もさすがにこのごった濁り水槽には危機感抱いてるって事かぁ。そらこの濁りやもんなぁ。あぁ食べた気せん。
―数時間後
ザ・ブーン!
うわぁ!!!なんやなんや!なんやねん!大蛇か!初心者君何入れとるねん!!!生態系ぶち壊しやで!やばい!なんて吸引力や!!くそう食われてたまるかぁ!!!…ん?あぁ、なんやプロポースのパチモンかいな。びびったわぁ。換水な。そういうことな。白蛇入ってきたと思ったし。おいおい、水ガンガンいくやん。ちょーやり過ぎちゃう?半分超えたで?え!?まだいく?
「2/3はいったねぇ」
「君ほんま数字強いなぁ」
ジョバジョバジョバジョバジョバ
うおー。ご先祖様のおった南米のスコールでもこんな一気に水増えへんぞ。
まぁ多少水の濁りマシなったけど…あ、ヤマトヌマエビさん達若干しんどそうや。そういやだいぶ、あしっどあしっどしてたんから、かなりあるかりあるかりに寄った感あるもんなぁ。
いつもお読み頂きまして有難うございます。
プロホースというのは、所謂汲み取りポンプみたいなものです。
これで水底のゴミを取ったり、バクテリアが除去しきれない害のある物質を、
水替えを通じて除去したりできます。
週に1度、1/3程度を入れ替えるのが理想的です。