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君のいる夕暮れ  作者: ユウジ
1/1

プロローグ

 色あせることのない思い出。

 あの時、あの場所で見た夕暮れは、僕たちのためにあった。

 僕と君が、こうして鮮明に思い出せるように、きっと神様が用意してくれたんだ。

 いつまでも、いつまでも忘れないように。思い出とともに、長い時間を生きていけるように。僕と君が、つながっていられるように

 大人になることを知らない子供だけに授けてくれる、大切な宝物。


 どこまでも赤い空と、少しの雲と、蜻蛉とススキと、子供の僕と、そして君がいたあの夏を、僕はきっと忘れない。

 

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