趣味一人カラオケのオッサンの異世界歌道中
~???~
僕は……
どうすれば……
この子たちは……
繰り返し……
空は……
まるで……
僕のように……
神様……
どうか……
~とある老人・女の場合~
「ふぅ~……」
長かった……
たった一月程度だったのに……
毎日、夫の死の恐怖を感じ……
「はあ~……」
先日、夫が亡くなった……
「……」
そして、今日、共同墓地へ……
教会の人が、祈りを捧げてくれた……
建前では、亡くなった人が、モンスターになったりしないようにだと、言っていたけど……
「……ふぅ~~~……」
これは……
私のために……
そんな気がする……
「…………」
恐怖は……
無くなったけど……
私は……
どうしたら……
「………………」
あの人とは……
それなりに……
幸せだったと思う……
一緒になって......
遅かったけど......
二人の男の子が生まれ……
育ち……
上の子は、結婚し……
もうすぐ、初めての孫の顔が見られる……
そんなときだった……
あの人が、突然倒れた……
「………………」
薬師の人に、治す方法が分からないと言われた……
原因不明の体内魔力の消失......
もう……
混乱していた……と思う……
あの人は……
『大丈夫だ。』
なんて言って、笑ってたけど……
あっという間だった……
日に日に……
身体が、思うように動かなく……
なっていった……
魔力ポーションでも治せない......
でも......
気休め程度の、安いポーションを……
「……はあ~~~……」
あれで良かったのだろうか……
もっと何か……
出来なかったのだろうか……
亡くなる直前は……
ポーションも……
水すらも……
「………………」
手を握って……
話をするしか……
私には……
「…………はあ~……」
あの人は……
彼は……
幸せだったんだろうか……
「……私……は……」
幸せ……
だった……ん……だろう……か……
「こん……な……こと……なら……」
もっと、話を……
もっと……
ジャ~ンッ♪
「えっ?」
『それでは聴いてください。『ーーー』より『ーーー』。』
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
「......あっ……あぁ............」
思い......
出した......
「あぁ......うぅ......」
彼は......
確かに......
本当に......
「ぅぅ……」
私の話に......
応えて......
くれて......
いた......
「っ............ぅぅ......うぅ......」
『元気になったら、いたずらをしましょう?あの子たちから孫をとって、三人で、外を散歩するの。私たちで、お父さんである、あの子の、恥ずかしい話を、何度も何度も、言って聞かせるの。面白そうじゃない??』
..................っ......
『?......きっと、あの子......顔を真っ赤にさせて......ーーーーー』
「あぁ............そぅ......っ......」
冷たくて......
温かい......
痩せてしまった......
大きな......
手......
「っ......っ......」
フワッ
『ーーーーー』
「っ............へっ?......」
何......か......
『ーーーーー』
「えっ?......」
『ーーーーー』
「!?......まっ......待って!」
フワンッ
『ーーーーー』
「あぁ......うぅ......っ......」
『ーーーーー』
ブワッ
「うぅ......ぅん......ぅん......っ......」
そう......
お腹にいる......
孫は......
女の子なの......
「やぐっ......ぞぐっ......」
するわ......
その子たちの......
「でゃんだざんどっ......」
名前を......
教えてあげる......
だから......
少しだけ......
「ゔぁっででっ......うぅ......っ......」
約束よ......
............たち?......
「......えっ!?......」
双子......
って、ことかしら?......
~とある宿屋店主・男の場合~
グツグツグツグツッ......
「......チッ......」
また、帰ってこなかった......
そういうことなんだろう......
「......はあ~~~......」
部屋を空けなきゃな......
分かっちゃいるが......
「慣れねえな......」
いつまでたっても......
もう何年だよ......
「......」
親父の跡を継いで......
あいつを嫁に貰って......
「......」
苦労をかけたな......
あいつとは、俺が、親父たちに連れられ、この街に来てから、ずっと一緒だったな......
『姉さん、行っちゃったねえ〜。』
『..................そうだな......』
『あんたの初恋だったのにねえ〜。』
『なっ!?............ちげ〜よ......』
『はいはい。』
『おんめえ〜......』
『まあ、心配しなくて良いわよ。仕方ないから、私が貰ってあげるわよ。』
『はあ!?自惚れんな。』
『はいはい。』
「何思い出してんだよ......」
『ーーーーー♪』
「うん?」
『ーーーーー♪』
「......」
誰か歌ってんのか?
「はあ〜〜〜......」
まあ、良いか......
グツグツグツグツッ......
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
『ーーーーー』
「この声......」
あいつの......
ウチで歌ってたのか......
トントントントンッ......
......
「凄いわね〜!」
「ははは......どうですか?」
「そうねえ~......」
トントントントンッ......
「あっ、ウチの人よ。ここの店主よ。」
「どうも、こんちわ~。」
「おぅ?......」
変な格好だな......
それに、黒い髪......
冒険者じゃ......ねえと......
「でっ?......」
「あっ、そうそう!ウチの人に、何かある?この人、いろいろ考えてはいるんだけど、喋るのが下手でねえ~......」
おいおい、初めて会うやつに、自分の夫を、なんつう紹介してんだよ......
「あぁ~......ご主人?」
「ぉ?……ぉぅ......」
「歌に満足していただけたら、食事付きで、泊めてください。金がないんで。食事時に、歌って、お客さんを煽りますんで。」
ペコリッ
えぇ~~~......
こいつ、丁寧なのか、図々しいのか......
「何か言ってあげたら?」
「......」
「ぉっぉぅ............」
「良いみたいよ?」
「ありがとうございます!んん......」
えぇーーーっ!
今、俺、お前に返事しただけで......
「お前......」
ホント、昔っから、余計なことを……
「ふふっ♪」
「......よしっ!」
ジャ~ンッ♪
「それでは聴いてください。『ーーー』より『ーーー』。」
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
「ッ.........」
ギュッッ
「!......♪」
ジャカジャンッ♪
「......」
「......」
なんつうか......
うん?......
「♪良いでしょ?」
「……ふぅ~......」
そっとめをとじ~
「ん?......ぁっ......」
はっなし~
こいつ......
見ないようにしてくれてんのか?......
「久しぶりね?」
「うっ......」
クルッ
トントントントンッ......
トンッ
「んん......払えるようになるまでだ......」
トントントントンッ......
『良かったわね?』
『目を開けてーーーーー』
トントントントンッ......
「はあ~~~......」
はっ恥ずかしい......
あいつと、手を握ったのって、いつ以来だ?......
「はあ~~~......」
『はあ~~~......どうしよっかな~?ねえ??どう思う???』
『ふん......』
コトッ
『えっ?』
『食え........................ずっとな......』
『......やり直し!』
『なっ!?......』
『ほらほら~!』
『くっ............うっうるせーっ!..................ぉぉぉお前は!!............ぉぉぉ俺の横で............ぅるさくしてろっ!!!......ずっと......』
プイッ
『ぷっ!......あはははっ!!』
『ぅるせーっ......』
「......」
思い出しただけで......
顔が熱く......
ガチャッ
「はあ~~~......あれ?お父さん、どうしたの??顔、赤いよ???」
「ぅぅぅうるせー......」
「お母さんと何かあったの?」
「......ふんっ......」
~とある冒険者パーティーリーダー・女の場合~
ワイワイッッッッッ
『はあ~~~......』
暗い......
こういうときは、リーダーである、私が、何かを......
『はあ~~~......』
言うべき......
なんだろうけど......
『はあ~~~......』
とてもじゃないけど......
言い出せない......
『......』
私たちが村を出て、五年......
憧れの冒険者になって......
『......』
ランクは、ここ三年、Dランクのまま......
五人いれば、なんでも出来ると......
思っていたけど......
『......』
現実は......
戦争のせいで、この街の騎士や兵士は、駆り出され......
割のいい依頼は、上位ランカーに......
私たちのような、低ランクは、採取や雑用ばかり......
それも、強制依頼に近い......
『はあ~~~......』
量も、凄いことに......
冒険者になりたてなら、喜んで受けてたと思うけど......
「運搬依頼」なんて、この街の中で済めば、良いんだけど......
他の街までは......
酷すぎる......
『......』
薬草の採取なんかは、採りすぎで、東の森への立ち入りは制限された......
他のパーティーは、ここから、南西へ、採取場所を移してるようだけど......
受付のあの子の話じゃ......
東と同じように、制限がかかるようになるだろうと......
『はあ~~~......』
東から、南西にかけて、繋がっている、広大な森だけど......
難易度が......
浅い場所なら、出てもゴブリン程度だけど......
数が......
少しでも、深い場所は、オークが出始める......
果たして、私たち五人だけで......
『......』
ジャ~ンッ♪
『へっ?????』
『それでは聴いてください。『ーーー』より『ーーー』。』
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
『おお~!!!!!』
『兄ちゃん!良いじゃねえ~か!!』
ピュイピュイッ
『がっはっはっはっ!』
『はい、どうもどうも~。良かったなら~、ジャンジャン、なんか頼んでって~くださいよ~。そしたら、ここに泊まれるんですから~。』
『がっはっはっはっ!!!!!』
『ッッッッッ......』
コトッ
『えっ?????』
「女将さん......頼んでないよ?」
「ふふっ......今日は良いよ。あんたたち、元気出しなさい。そんで、働いて、明日からは、ちゃんと払うんだよ?」
『ッッッッッ』
グシグシッッッッッ
「......あの人は......」
「そういえば、あんたたちは、しばらく街にいなかったから、聴いたことないのかい?」
「えっええ......」
「良いでしょ?あれで、客を呼んだり、煽ったり、おかげで、最近は忙しいよ。」
トントントントンッ
『......』
「食べよっか。」
『うん。』
コクリッッッッ
..................
『私、冒険者になる!』
『ブッッッッ』
『なんで笑うの!?』
『分かりやすい。』
『あの人、カッコよかったもんねえ~。』
『ランクは、高くないらしいよ?』
『でも、いつかSランクになるって言ってたね。』
『私もSランクに!』
『ブッッッッ』
『だから、なんで笑うの!?』
「んん............ん?......」
『んん......』
「......あれ?どうしたの??」
『えっ????』
たしかめたしかめたしかめたしかめっっっっ
『なんで笑ってるの????えっ????』
「何か、良い夢でも見た?」
「う~~~ん......」
「良かったような~......」
「忘れちゃった。でも、久しぶりに、気分が良いかも?」
「そっちだって、笑ってるよ?」
「えっ?......」
「そういえば......」
「そうね......」
「昨日まで、あんなに厳しい顔だったのに......」
「リーダーだからって、一人で悩み過ぎよ?」
「あ~......ぅん......ギルドに行く前に、少し話をしない?」
『うん。』
コクリッッッッ
............
カンカンカンカンッ
『うん?????』
..................
ガチャッ
ザワザワッッッッッ
『マスター!やっぱり、この街には、Bランク以上の方はいません!!』
『チッ......Cランクは誰がいる?』
『『レッドシスターズ』の内、二人は、この街にいるはずですが......『手』の方は、王都方面に行ってます......』
『くっ......』
『やっぱり救援を!』
『もう、西と北に出してる!少なく見積もっても、北からの救援を......くっ......三日は、もたせる必要がある!!』
『え!?どっどどどどどうしてですか!??北はともかく、西なら、高ランクの方なら、一日もかかりませんよ!???』
『はあ~~~......その高ランクが、今、西にいるはずだが......『迷宮姫』だぞ?』
『あっ......あぁ~~~......』
『あぁ~~~......』
『ーーーーー』
「やっぱり、さっきの鐘は......スタンピードだったみたいね......」
「マスターは、救援依頼は送ったみたいね。」
「『迷宮姫』さんが来てくれるなら、安心だけど......」
「あの人......」
「リーダー、どうする?憧れのあの人が来るみたいよ??」
~とある地元最強の冒険者・女の場合~
「まだか!?」
ザシュッ
「くっ......」
ギルドから、スタンピードの救援要請......
「チッ......」
急いでいるのに......
ザシュザシュッ
「ここはぁぁぁぁぁあああああ~~~~~!どこだぁぁぁぁぁあああああーーーーーっ!!」
ビリビリッ
『ギギッ!?????』
「ゴブリンどもがぁぁぁ~~~......」
わらわら出てくるが......
これをスタンピードは......
無理があるだろ......
「いつもの数と変わらない!」
ザシュッ
『ギギッ!!!!!』
「はあ~~~......冷静になれ......冷静に......」
スタンピードが発生したのは......
『東の街のさらに東の森で、スタンピードが発生した!救援要請だ!!悪いが強制依r......うぉぉぉおおおいっ!!!待ちやがれっ!!!!、おめえは、一人で行くな!!!!!迷g......』
だから、こうやって、東に向かっているのに......
「どうなっている!?」
東に、こんな森は無かった......
「くっ......」
一旦戻るか......
「東の逆は、西......影がある方角だな!」
影が......
「何ぃぃぃいいいっ!?」
影が無い......
「おのぉぉぉおおおれぇぇぇえええ~!......はっ!?......」
そういう魔法か!
今回のスタンピード......
普通じゃない......
『ギギッ?????』
「くっ......進むか......戻るか............チッ......私が弱気でどうする!進むに決まっているぅぅぅうううーーーっ!」
ビリビリッ
『ギッ!?????......ッッッッッ......』
バタバタバタッッッッッ
「とにかく東へ!日がある方へ!!光があるところへ!!!」
ジャ~ンッ♪
『~~~~~♪』
「うん?......こんな森で......歌??............まさか!?......」
近くに村でも......
『~~~~~♪』
急ぐ必要があるが......
「街への抜け道を知っているかもしれない......」
『~~~~~♪』
「行くか!」
ザッ
♪♪♪♪♪♪
......
トンッ♪トンッ♪♪トンッ♪♪♪
ザッ
「待たせたな。」
『ーーーーー♪』
『!!!!!』
「後は、私に任せろ!」
『ーーーーー♪』
ギューーーーーンッ
「『ウインドバースト』!」
『ーーーーー♪』
ズギャンッ
♪♪♪♪♪♪
......
「終わりだぁぁぁぁぁあああああーーーーーっ!」
『~~~~~♪』
ズドンッ
ジャ~ンッ♪
『うおおおぉぉぉぉぉおおおおおおーーーーーっ!!!!!』
ジャカジャンッ♪
「ふぅ~~~......間に合ったな......」
それにしても......
「いつもより......」
身体が軽くなったような......
「レベルは......おっ......」
随分と上がっている。
この戦いで、五も上がっているな。
「久しぶり......」
なのだが......
う~ん?......
何かg......
『迷宮姫っ!!!!!迷宮姫っ!!!!!迷宮姫っ!!!!!迷宮姫っ!!!!!』
「おっ?」
~とある見習いシスター・女の場合~
私は、この街が、大好きだ。
住んでいる人たちが、優しい。
「でも......」
......この街は、よく、戦争の影響を受けていた。
......らしい。
私自身が、戦争の影響を受けたのは、今回で、二度目。
一度目は、生まれてすぐ......
「はあ~……」
気づいたときには、この街の孤児院で、生活していた。
でも、それが当たり前だったので、自分のことを不幸だとは、思わなかった。
......思ってもいない。
それに、院長先生や、シスターたちが、とても優しく......
私にとって、院長先生が、お母さんなら、シスターたちは、お姉ちゃんである。
「......」
私が、お母さんや、お姉ちゃんたちのようになりたい、と思うようになることは、自然だった。
そして、シスターになり......
まだ、見習いだけど......
......愕然とした。
「はあ~~~……」
孤児院の運営が......
院長先生や、お姉ちゃんシスターたちの、外での仕事で、成り立ってたなんて......
院長先生は、何をやっているのか、教えてくれなかったけど……
シスターたちは、冒険者として活動してて......
「『紅拳のシスター』............」
一番上のシスターの、ギルドでの二つ名......
モンスター討伐の際、手だけが、必ず、返り血で、紅くなることから、そう呼ばれるようになったらしい......
服は、汚れることがないとか......
あんなに、いつもは穏やかな人なのに......
「『紅頭のシスター』......」
二番目のシスターの、二つ名......
同様に、頭だけ、返り血で......
「『紅脚のシスター』......」
三番目の......
一番下の、お姉ちゃんシスターの、二つ名......
同様に、ブーツだけが、返り血で......
意味が分からない......
「はあ~~~……」
それも、三人とも、お金が少なくなってきたら、ソロで、討伐に向かっていたらしい......
孤児院では、常に、四人の内、誰かがいて、たまに、一人だけ、いなくなることがあった......
あれらは、そういうことだったらしい......
「......できる気がしない......はあ~~~……」
昔から、臆病な私には、やめなさいって、言ってくれて......
安堵している自分が、嫌になる......
「はあ~~~......何か…...」
私に、できることは......
「はあ~~~......」
♪~♪♪
「うん?」
何か......
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
『おお!!!!!』
パチパチパチパチッッッッッ
「ッ」
............
「はあ~~~......なんとか......はあ~~~......」
「あのぅ......」
「うん?」
「少し、お話できますか?」
「............オ~......ノーサンキュー......」
「へっ?」
「ベリーベリーノーサンキュー......」
そそくさ~
「まっ待ってください!」
ガシッ
「ちょっ!寄付するような金持ってねえってのっ!!」
..................
「ふぅ~......んん......ぅ~♪......ぁ~♪♪......んん......」
ついに、この時が......
お師匠の腰にしがみついて、一週間......
『お願いです!皆さんの!!なんでもしますから!!!』
『だったら!放してくれや!!』
『嫌です!』
『そっこー!そっこーで嘘!!』
「はあ~~~......」
緊張します......
今日......
今日こそ......
『街の皆さん、戦争やスタンピードで、疲れ果ててます。』
『あ~......スタンピードは知ってるが......戦争か......それで皆......』
『お願いします!何も出来ない自分でも、皆さんを......皆さんの力になりたいんです!!』
『それで、歌?......なんか、今現在、これでメシ食ってる、俺、批判されてる??』
「ぷっ......ふふっ......ふぅ~......」
少し、緊張が解れました......
『君は、どういう風にしたいんだ?』
『え~と......私は......皆さんを元気に......』
『う~~~ん......何か伝えたいこととかは?』
『特には......』
『本当に?』
『私は......この街が......人が......大好きです......』
「はぁ~♪......んん......」
『えっ?え~と......日が出る頃には、皆さん、起きて、お仕事の準備をしてると思います。』
『そう......う~~~ん......なら、その時間帯、歌っても、迷惑ではない?』
『え~と......はい......多分......』
『う~~~ん......なら、保険として、柔らかい曲かな?』
『ほけん?』
「ふぅ~......」
「そろそろ?」
「はっはい!」
「楽に、ゆる~くね?」
「......ふぅ~......はい......」
「よしっ!」
ジャラ~ンッ♪
『!?????』
「みっ皆さん、おはようございます。」
『!?????』
「え~と......ある方の協力で、私の声が聞こえるようにしてもらってます。」
『~~~~~!!!!!』
「皆さんの今日が、良い日になるように、歌わせてください。」
『!!!!!』
「ふぅ~......それでは聴いてください。『ーーー』より『ーーー』。」
コンッ♪コンッ♪♪コンッ♪♪♪
♪♪♪♪♪♪
......
ジャラ~ンッ♪
♪
♪♪
♪♪♪
「......ふぅ~......はぁ~~~......はg......!?」
『おおぉぉぉおおおーーーっ!!!!!』
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチッッッッッ......
「えっ?皆さん、いつから......」
目を瞑って歌っていたので、気づきませんでした......
『聖女だ!聖女様だ!!』
「へっ?......ちっちg......」
私は、見習いシスターですよ?
『ちげ~ねえ!』
「いっいや、ちg......」
大分、間違ってます!
『聖女っ!聖女っ!』
『!!!!!聖女っ!!!!!聖女っ!!!!!』
「まっ待ってくd......」
私、歌っただけで!
プンッ♪プンッ♪♪プンッ♪♪♪
『聖女っ!!!!!聖女っ!!!!!』
「ちょっ!?」
師匠ーーーっ!
なんで煽っているんですか!?
プンッ♪プンッ♪♪プンッ♪♪♪
~とある老人・男の場合~
「くっ......」
息子が......
死んだ......
「............」
戻ってきたのは......
あいつが着てたとされる......
鎧と金貨数枚......
「おめえ......」
こんなに、ちっこくなりやがって......
これ......
本当に、おめえが着てたやつなのか?......
「なんで......」
分かってる!......
北のクソどものせいで!......
「だからって......ぐっ......」
おめえだけじゃねえ、ここにいるやつらは、みんな......
息子、娘、父親、母親を......
おめえじゃなかったら、俺だって、そいつらに、感謝してる......
「だけど......」
おめえには、感謝なんて......
なんで、戻ってこなかった......
なんで!
「ッ......」
おめえが死んで!
俺が生きてんだ!!
「ふざっ......ッ......」
『親父ーーーーー』
『うるせーっ!クソジジイ!!ーーーーー』
『父ちゃん!ーーーーー』
『ぁぅ~ーーーーー』
「くっ..................帰ってこい............ッ......帰って......きて......くれ......」
頼む......
から......
ジャ~ンッ♪
「はっ?......」
『?????』
『それでは聴いてください。『ーーー』より『ーーー』。』
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
「ッ......」
『うぅ......』
「............」
おめえは......
『ーーーーー』
「はあ?......」
『!?????』
『ーーーーー』
「おめえ......ッ......生ぎで......」
『ーーーーー』
「そう......だよ......な......」
『ーーーーー』
「はあ!?なんで、おめえが謝んだっ!」
悪いのは!
『ーーーーー』
「ふざけんなっ!なんで、おめえを殺されたのにっ!!笑わなきゃいけねえんだっ!!!」
俺の......
「俺のっ!......おでのっ!!......だいじぃな......ばがむずごをっ!!!だんでっ!!!!ぼでよりざぎでぃ!!!!!」
死んでんだよ......
『ーーーーー』
「うるぜーっ!じぇっでぇーゔぁらゔぁねぇーっ!!」
俺は......
グシグシッ
「ズズッ......俺はっ!大切なバカ息子をっ!!ぜってぇーっ!!!......ッ......笑っで......びおぐりだんでじでーっ!!!!」
『ーーーーー』
「ばっ!でぇやぁっだらっ!!ぼでのなぎがぼをゔぁずれずっ!!!ごうがいじだがらばっでろっ!!!!」
すぐに、俺も......
『ーーーーー』
「ばんっ!でぇやぁっだらっ!!があじゃんでぃづだえどげっ!!!ぼでがぞっじびぐまでぇっ!!!!ぼべぇどぜっぎょーだのんだっでぇだっ!!!!!」
『ーーーーー』
『ーーーーー!』
「ばあ?......」
いた......のか......
『ーーーーー』
『ーーーーー?』
「ッ......」
グシグシッ
『ーーーーー』
『ーーーーー?』
「ふっ......バカ野郎......てめえは死んでんのに、俺の心配すんじゃねえ......」
『!ーーーーー!!』
『ーーーーー♪』
「あっ、バカ!おめえに笑ったんじゃねえーっ!!あん?おおおぅ......おめえ、死んでも変わんねえな......」
『ーーーーー』
『ーーーーー?』
「はあ~~~......おめえは、俺が、そっちに行ったら、説教だ......分かった分かった。孫たちのことは、なんとかする。だから、俺の......俺たちの、そのバカ息子のことは、頼むぞ?」
『ーーーーー』
『ーーーーー!』
「あぁ、おい、おめえ、嫁さんと娘たちh......」
『ーーーーー』
『ーーーーー♪』
「ぃぃ今?......器用な......」
『ーーーーー』
『ーーーーー!』
ブワッ
「ッ............ああ......」
『!?????............うぅ......』
「......ゆっくり......か......」
『父ちゃん!やりたい!!』
『あん?おめえには、まだ早いだろ。』
『あなたが、教えてあげるんだから、危ないことは、ないんじゃない?』
『母ちゃん!』
『まあ、そうだが......』
『ふふっ。』
「ッ............はあ~~~......取りあえず……」
この金は、あいつらに......
墓地まで、来る元気はなかったようだが......
「あいつの話じゃ......」
同時にとか......
「まっ......行くか......」
~とある???の場合~
はあ~~~......
『今日から、ここが、俺の!俺たちの領地だ!!』
『木しかねえけどなあ~!』
『わっはっはっはっ!!!!!』
みんな......
『ボアが出やがった!』
『うっしゃーーーっ!肉ぅぅぅうううーーーっ!!』
『おおーーーっ!!!!!』
誰か......
『ゴブリンだ!』
『おめえらっ!駆除に行くぞーーーっ!!』
『おうっ!!!!!』
助けて......
『ダメだ......』
『チッ......』
『冬の食料が......』
助けてあげてよ!
..................
うぅ......
『ついに......』
『ああ......』
『柵が完成だーーーっ!』
『これで、ここは村だーーーっ!』
『いやいや、まだ集落だろ......』
あぁ......
『おい、聞いたか?』
『なんだよ?』
『村の外に、壁を作んだってよ。』
『つうことは、村をデカくすんのか?』
『ああ。らしい。祖父さんたちより、上の人たちの悲願をってな。』
『そういや、最近、冒険者が増えたが......関係してんのか?』
そうだ......
『クソがっ!』
『俺んとこの息子も......』
『騎士どもは何してやがんだっ!』
『お前ら、そんくらいにしとけ。』
『飲み過ぎだぞ。』
『また、北の連中らしいぞ......』
『あいつら、暇さえあれば、北の国境付近で、略奪してるからな......はあ~~~......』
この子たちは......
『こんなときにっ!』
『何!?何が起きてるの!??』
『あん?姉ちゃんたち、冒険者か!?』
『えっええ。』
『スタンピードだよ!あんたらも手を貸してくれ!!』
『あんたーーーっ!武器だけじゃなく、鍋も持ってきなーーーっ!!』
『あっ、私、魔法が使えるわ!』
『おい!今回のは、オークの数が異常だ!!デカさもな!!!気合い入れろ!!!!』
どんなときだって......
『うらぁぁぁぁぁあああああーーーーーっ!!!!!』
『クソがーーーっ!』
『おいっ!しっかりしろっ!!』
『誰か!薬を!!ポーションを!!!』
『んなもんねえーーーっ!根性でどうにかしろっ!!』
『あんたらっ!怪我人は、中に入れな!!』
『どうすんだっ!?』
『治療に決まってんだろっ!』
『治療も何も......』
諦めない......
『ふぅ~......』
『おい、大丈夫なのか?』
『あん?......ウチは......ここは、昔っから、こういうときのために、隠れて栽培してんのがあるのさ。まあ、使っちゃったら、証拠は残んないだろ??』
『はっはっはっ!ちげ~ねえ!!』
『嬢ちゃん、何、カッコつけてんだよ。国は知らなくても、領主様は知ってんだろうが。』
『うっうるさいねえ......』
『そうなのか!?』
『その嬢ちゃんは、前回のときn......』
『うるさいよ!』
『がっはっはっはっ!』
この子たちは......
ジャ~ンッ♪
うん?
『それでは聴いてください。』
君は......
『『ーーー』より『ーーー』。』
♪♪♪♪♪♪
......
ジャ~ンッ♪
そうか......
君が......
君が、来てくれて、この子たちは......
元気を......
あぁ......
ありがt......
『成仏しろよっ!』
......なっなんだろ......
僕のことを勘違いしてるような......
意味が分からないのに......
もの凄く......
ものすごっっっく......
不愉快だ......
~~~~~~~~~~
わいのわいの
コツコツコツコツッ......
「はあ~~~......」
終わったぁ~......
「ふっふっふっ♪」
今週も乗り切った......
花金とは、言い得て妙......
コツコツコツコツッ......
「さらばだ......」
木村君。
君のことは、来週には、忘れている。
新人なんだから、難しい仕事を回すわけがない。
「退職代行......」
もったいない......
代行を頼むなら、仕事の代行を頼めば良いのに......
自分は、働かず、給料の三割くらいを代行に払えば......
「ないか......」
コツコツコツコツッ......
まあ、Z世代、君たちには、感謝している。
君たちのおかげで、週休二日は当たり前。
ウチは、残業代は、ちゃんと出るし、在宅もOK。
無論、俺は、残業せずに、定時で帰って、持ち帰るがな!
「はっはっはっ......」
金曜だけは。
コツコツコツコツッ......
何故ならば!
「見えてきた......」
ビバ!
Z世代!!
だがしかし!!!
「Z戦〇は、俺たちだ......」
............
ブーンッ
『いらっしゃブッせ~!』
『?ぃらっしゃぃませ~!』
おいおい、青年よ。
オッサンの顔を見て、笑いたくなるのは分かるが、隠しきれてないぞ?
「ふっふっ......」
毎週のことだろ?
まあ、そういうところは、好感が持てるから、この店一択なんだが......
コツコツコツコツッ......
ウチの近所のコンビニなんかは、俺の顔を見るなり、勝手に、商品をレジに通して、挨拶もしない。
それをやったら、二度と行かないけど......
そういう店が増えすぎ。
行けるとこ、時間帯を、なんで選ばにゃいかんのだ。
「いっ!らっしゃぃませ~。」
「はい。」
「え~と......」
『時間とオーダーを聞いて。』
コソッ
「はっはい!お時間は?」
「三時間でお願いします。」
「はっはい!」
『時間は、こっちを。』
コソッ
「はっはい!え~と......」
ふふっ、青年が、この子の教育係か......
良いよ良いよ。
ゆっくりで、オジサン、丁寧な接客をしてくれるなら、練習に付き合おう。
「三時間......はい!あっーーーーー」
............
コツコツコツコツッ......
さて、いつものルーティンを......
まあ、毎週、動きを変えてるが......
青年の凄いところが、俺の動きを読んで、丁度良いタイミングで、ビールを持ってきてくれる。
お互い、気まずくない、絶妙なタイミングで。
コツッ
スッ
「ふぅ~......」
だから、青年、カメラ越しに見ている青年よ......
君に、長く、ここでバイトをしてもらうためにも......
歌ってないときは、君を楽しませることに、全振りする。
いつものことだろう?
君が笑わずに、入室し、ビールを置いていけたら、俺の負けだ。
「ふっふっふっ......」
青年よ!
不思議に思っているんだろ?
部屋に、俺が中々入ってこないものなあ??
「くっくっくっ......」
だって、俺、ドアノブに手をかけたまま、立ったまま、目を瞑ってるもんねえ!
「......よし......決まった......」
今日のルーティン......
儀式は、目を瞑ったまま入室、そのまま、そこから、万歳二唱、あえて、三唱目はしない。
不思議に思う青年を、五秒じらして、ネクタイを外して、腰に巻こう。
尻尾......
は、ありきたりか......
ならば、フンドシのように......
いや、待て、さっきの新人さんが来る場合が......
セクハラに......
「はあ~~~......」
ガチャッ
「しまった!」
ドアノブを......
「くっ......」
入らなきゃダメか......
「はあ~~~......」
ス~~~ッ
「プラン変更......いや......やってやる!」
『えっ!?????』
ビクッッッッッ
「右手にマイク、左手に鞄の状態n......」
ガシッ
「えっ!?マイク重っ!??デカくね!???」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「チッ......やってやんよっ!バンザーイッ!!バンザーイッ!!!......」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「......よしっ!ネクタイ......」
スカッ
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「あれ?......ネクタイ......てかっ、首が苦しくない......てかっ、マイク重っ!?」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「てかっ、両手塞がってんのに、目を瞑ったまま、ネクタイ外すの無理っ!はあ~~~............えっ?」
『ッッッッッ......』
「おうぅ......メノマエニガイジンサン......」
『......』
「へぇ?......俺の格好......ジーパンに、Tシャツ......ギター??......はあ~~~......」
『......』
「起きろ俺ぇぇぇぇぇえええええーーーーーっ!」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「立ったまま寝てんじゃねえぇぇぇぇぇえええええーーーーーっ!」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「三時間、3000円、一人カラオケ、無駄にすんなぁぁぁぁぁあああああーーーーーっ!」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「今から、歌いながら!生ビール飲んで!!タバコ一箱開けんのが!!!俺の毎週の楽しみだろうがぁぁぁぁぁあああああーーーーーっ!!!!」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「なんで、マイクじゃなくて!ギター持ってんだよぉぉぉぉぉおおおおおーーーーーっ!!触ったことすらねえぞぉぉぉぉぉおおおおおーーーーーっ!!!歌わせろぉぉぉぉぉおおおおおーーーーーっ!!!!」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「あぁ~~~......青年......早く、ビールを......俺を起こしてくれ......はあ~~~......クンクンッ......うん?ヤニのニオイがしねえ......空気清浄機を新しくしたのか?」
『......』
「ぉぉぉぃ......お前さん......」
「ここは、喫煙が出来る一人カラオケ屋で、重宝してんだが......」
『......』
「おいっ!」
「へっ?......おぉ~......ファイン、ファイン......アンデゥー??」
『......』
「だっ大丈夫か?」
「えっ?日本語......あぁ~......俺が、英語喋れねえのに、俺の夢で、英語喋ってくる訳ねえわな......」
『......』
「あぁ~......よく分かんねえが......歌いてえのか?」
「えっ?......はっ!?そうだ!」
『ッッッッッ』
ビクッッッッッ
「はあ~~~......青年、早く起こしてくれ......オッサンは、夢ん中で歌ってるから......この際、気遣いは無用だ......こっそり、ビール置いてくなよ?ビールは温くなるわ、俺は起きらんねえは、誰も幸せにならんぞ??」
『......』
「......大丈夫か?」
「おぉ~......ご老体、夢の中とはいえ、失礼。」
『......』
「いっいやぁ......」
「よっこい~......」
ザッ
『......』
「夢の中とはいえ、妙にリアルだな。」
『......』
ガシッ
「うん......やったことないのに、弾けそうな気がする。流石、夢。」
ボンッ♪
『おっ?????』
「うん?なんか......うん??プラスチック???なんだこりゃ????」
スッ
『......』
「これ......使う気がする......」
ポロンッ♪
『おお~......』
「うん......イケそうな......」
ジャ~ンッ♪
ジャンッ♪
ジャカジャンジャンッ♪
♪♪♪♪♪♪
......
ジャンッ♪
『おお~!!!!!』
「うん、何故かは分からんが、弾ける......あっ、夢か......はあ~~~......」
「良いな!お前さん、歌わんのか?」
『!!!!!』
「へっ?あっ!」
『......』
じ~~~~~っっっっっ
「あっ圧が............んん......OK、分かった......それでは聴いてください。『ーーー』より『ーーー』。」
♪♪♪♪♪♪
......
ジャンッ♪
『おお!!!!!』
「ふぃ~......ビール......腹減った......」
............
「はあ~~~......早く......起こしてくれぇぇぇ~......」
ザッザッザッザッ......
「喉乾いて......腹減って......眠い......はあ?夢ん中で、眠いって......はあ~~~......」
ザッザッザッザッ......
ブンッ
<ステータス>
名前 イチロー・ヤマダ
年齢 44
レベル 1
スキル
『異世界言語』
『ギター召喚』
『演奏』
『共感』
『弾き語り』
『ちょっとだけ』
NEXT
『ホイヘンス』
『聞き耳』
『BGM』
『招き歌』
『力歌 (ちからうた)』
お読みいただきありがとうございます。
反応をいただけたら、何よりです。
~裏話~
私が、一番最初に思いついたお話が、このお話です。
二番目が、コメディ。
三番目が、今現在、毎週投稿しているお話です。
ということで、よろしければ、見に来ていただけたらと思います。




