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閑話〜奇跡の薬〜

私の名前はローグ、犬人族の長だ

かつて我々の祖先は人族の迫害や奴隷狩りからこの地に逃れてきた

その際に共に逃れた猫人族と兎人族とこの地で協力して今の穀倉地帯がある

豊かで外敵も少ないこの地で平和に暮らしていく筈だった…

しかしある時から謎の病が流行り出した

高熱が出て、初めは風邪かと思ったがどんどんと同胞が倒れ幼子が死んで行き気がつけば…


「大変です長!」

「ん?どうした?何かあったか」

「ザリヤ様がお倒れに…」

「何!?すぐに行く!」


ザリアは私の妻の猫人族だ


「ザリア!大丈夫か!?」

「長、意識を失っておられます」

「くっ例の病か…」

「長耳族の方をお呼びしましょうか?」

「やめろ…私は長だ民に平等であらねばならない…」

「でっですが…」

「クドイ!二度も言わせるな…」


原因、治療法全てが不明

流石の長耳族も体力の回復しか出来ず対処不能だという


「くっ妻の回復を祈る事しかできない自分がもどかしい!」

「長!」

「なんだ!」

「ひぃ…」

「ああすまん…ちょっと気が立っていた、それで?」

「はっはい、お客様です」

「こんな時に誰が来たと言うんだ?」

「それが…」

「私ですよローグ」

「エルダのばっちゃん…」

パシッ!

「?」

「…エルダのお姉さん」

「ふふっ、ところでなんでそんなに荒れてるんですか?」

「うっ、妻が例の病に…」

「うーん…この薬まだ効くかは不明だけどおそらく完治出来ると思います、ただまだ誰にも試していないのです…」

「すぐにでも使って下さい!」


その後治療薬を妻に投与した結果驚く事に目に見えて体調が落ち着いていた


「すごい!この薬は何処から?民にも配りたい…」

「私の村に今人族がいます、その人族が魔法で作りました」

「!?人族ですか!まさか大陸から?」

「いえ、詳しいことは分からないですがもしかしたら昔の伝承に関することかも知れません」

「心当たりが?」

「ええまあ、あと少なくとも私たちの知る人族ではないです、誠実で慈悲深い方で今度の会議にも参加していただく予定です」

「ふむ、我々は薬の影響で問題ないと思うが、他種族が受け入れるか?」

「そこも彼には腹案があるらしいです、彼は私達には分かり得ない膨大な知識とそれを正しく使う倫理観を持っています」

「そこまでの人なのか、一度お会いできるか?」

「ええ、今から薬を増産して頂くのでその後であれば」

「わかった、助けて頂いて感謝する」

「いえ困った時はお互い様です、では村総出で治療体制に入りますね」

「あっその彼の名前だけ教えてくれ」

「ああ、彼の名前は大和ですよ」

「大和か、彼には返しきれない音ができてしまったな…」

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