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2度と恋愛なんかしない!そう決意して異世界で心機一転料理屋でもして過ごそうと思ったら、恋愛フラグ!?イヤ、んなわけ無いな  作者: 弥生菊美


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第44話 神の飲み会



 閉店した店のカウンターに並んで座る巫女服の女性と青いローブの女性、言わずもがな…日本の最高神よりも上の存在、神産巣日神様と、この世界の創造主であるエシュテル神、そんな2人が肩を並べて日本酒とレモンサワー片手に、唐揚げを摘んでいる。


冷静に考えると、とんでもないな…と思いつつ次のおつまみの準備の為、私青葉はせっせとアジフライを揚げていく


「いやー、シューちゃんとこうして酒を飲むのも久しぶりじゃのー」


「そうねー、タカちゃんが忙しくなてから1ヶ月くらい?

朝食にも顔を出さないって青葉ちゃんから聞いていたから心配していたのよ、もうそっちは片付いたの?」


「うーむ、片付いてはいないんじゃが…まぁ、なるようにしかならんだろうと言う感じじゃな…荒ごとにならん事を願うばかりじゃ…はぁ…争い事は性に合わんのでな」


そう言って溜息をつくタカちゃんに、思わず揚げ物の手が止まってしまう。


「えっ!?タカちゃん!?日本で何か争いが起きそうなんですか!?」


アワワワ!?遂に世界戦争!?平和な日本がっ!?


「落ち着け青葉、荒事になりそうなのは日本ではないし、地球のあるワシらの世界ではない。

ここと同じように別の異世界じゃ、異世界は何もここだけと言うわけではない。

無数に存在しているんじゃよ、まぁ滅多なことでは干渉し合わないんじゃがな…創造主クラスともなると色々あるんじゃ…」


「わかるわぁー、私も創造主の中じゃ若手な方じゃない。

色々と干渉してくるクソムカつくマウント創造主とか居るのよねー」


シューちゃんが若手!?数千年で若手!?分からない!神の若手の物差し怖っ!!


「残してきた家族が無事そうならまぁ…ちょっと安心ですが、タカちゃん無理はしないでくださいね…。」


「青葉は本当に良い子じゃのー」


そう言いながら、目元だけを覆っている狐面の目元を拭う素振りを見せる。


「安心せい青葉、暫くはまぁ様子見じゃ、何かあってもよその創造主と違って我らは造化三神、3人おるからのー!

3人でかかれば、大抵はどうにでもなる!アッハッハー!」


「タカちゃん、悪どーい!」

「自分の国の神様ながら、その発言は如何なものかとタカちゃん…。」


「なんじゃいお主ら!ワシのおらん間に随分と仲良くなってー!青葉はウチの子じゃろ!」


そう叫びながらも、日本酒を煽り唐揚げを頬張るタカちゃんに苦笑いしつつ、空いたグラスに日本酒を注いでやる。


「あらぁー、タカちゃんの居ない間に青葉ちゃんは随分人脈を広げたのよー!

もう、この世界の人たらし?魔性の女?

ウチの聖女まで青葉ちゃんにゾッコンなんだからー、青葉ちゃんはウチの子達の誰と結婚するのかしらねー?あっ、こんなこと言ったらゴコク君と狐鈴君に怒られちゃうわ!」


「むっ、青葉は失恋から立ち直ったのか?

そう言えば、人の子の間でよく聞く…えぇー、失恋の傷を癒すのは新たな恋?だったか?」


「いやいや、無いです!

恋とか無いです…。人タラシでも無いです…ただ単に日本料理の味を皆さん気に入ってくれてるだけですから、あっ、ゴコクさんと狐鈴さんのイケメンコンビを目的に来てくれる女性客も増えてますよ…一部男性も…。」


「奴ら、面は良いからのー面だけは…。」


そう言うと、ニヤリと笑うタカちゃんが頬杖をついてこちらを見る。


「良いんじゃぞー青葉、神使と恋仲になっても、ワシが何とでも奴らの主人である神に話をつけてやろう。神と人間が結ばれた事は大昔なら珍しい事じゃなかったしのー、神使と夫婦になってもなんら問題なかろう?」


「んなっ!?何を言ってるんですかタカちゃん!!」


「あら!ずるいわタカちゃん!

青葉ちゃん!獣人の子とか、ほらー騎士団の子!その辺も良いんじゃない?

他に気になる子がいるなら、その子でも良いわよー!

私に孫の顔を見せて〜ウフフ」


「孫っ!?いつから私は娘に!?」


だめだこの2神!

久しぶりに会って酒が進んでるせいで、変なテンションになってる!

2度と恋愛しないって決めたんだ!!

もう2度と、傷つきたくないんだからー!

放っておいてください!と、叫びたいところだが、お世話になっている2人にそんなこと言えないし、酔っ払ってるから聞いてくれないだろうな…まぁ、でも…。ため息をつきながら、アジフライを皿に盛り付けて2人の前に置く


「…2度と恋愛しないと決めた決意が揺らぐほど、誰かを愛せる日が来る事を自分でも願いますけど…はい…。」


「おぉぉぉ!青葉から前向きな発言いただきましたー!」

「キャァー!青葉ちゃんが遂に!これは酒が進むわ!!」


「「かんぱーい」」


「この酔っ払い共がっ…」


 キャッキャ騒ぎながら「「お酒おかわりー」」と叫ぶ神2人に思わずこめかみを押さえる。

恋愛するとは一言も言ってません…。

溜息をつきながら、レモンサワーを作っていると、アジフライを食べながらシューちゃんが思い出したように声を出す。


「ふぁっ!?忘れるところだった!

タカちゃんも取り敢えずは落ち着いた事だし、私も感謝祭が終わって暇もできたし、そろそろ温泉に行きたいわ!温泉入りながら日本酒飲みたい!!」


「んー?そうじゃのー、寒い日に露天風呂に浸かりながら飲む日本酒は最高なんじゃ、ワシもいつ声がかかるともわからんし、よし!行くか!温泉!どこが良いかのー」


えぇ…唐突!?

って言うか、この世界の神様ってシューちゃん1人だけだよね?

留守にして良いの!?唯一神が!?

あっ、そう言えば日本に来たことある的な発言を聞いた事があったな…。


箱根?草津?飛騨高山もよいのー!と、キャッキャ言う神々を見て、創造主って…皆んな女子大生みたいなノリなんだろうか?と、再び溜息をついたのだった。













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