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協力者

ジャックは走りながら、


「まず寮に帰って作戦を練らないとな」


そう考えながら帰り道を急いでいた。

そして寮にたどり着きドアを開けると・・・・。


「アラアアアァァァァァァム」


「急げ急げ!」


と怒号と爆音がジャックの鼓膜を貫いた。

ジャックは思わず耳を両手で塞ぐ。

しかしジャックはその轟音の中。


「ビリィィィィー、またお前かぁぁぁぁー」


その轟音の元凶に向かってその音に負けじと大声を張り上げる。

この画面に張り付いている男の名はビリー・マグワイヤ。

ジャックの同じ学部の同期生でルームメイト、そして何より武器、兵器が大好きというマニアである。

しかし、呼ばれたこの音の原因であるビリーはと言うと。


「早く潜れ、爆雷にやられちまうぞ!」


とテレビの画面に向かってジャックの存在に気がついていないようで一人叫んでいる。

そんなルームメイトの行いにジャックは怒りをあらわにし画面の映画に熱中しているビリーの横を通り過ぎ・・・

電源コードやら接続端子を掴むと・・・


「ふん!」


と力いっぱい引き抜いた。

音はやみ、画面は消え部屋に静寂が訪れた。

画面に張り付いていたビリーは呆然としている。しかしすぐに我に返ると、今度はビリーが。


「ジャァァァァク、何で消しやがったぁぁぁぁー」


と逆ギレで返してくる。ジャックも、


「いつも大音量で戦争映画なんて見てんじゃねぇぇぇぇー」


と返したところで、お互いの罵り合いを始める。何時ものことなのかお互い一歩も引くつもりはないようで口論は徐々にヒートアップしていく。

10分ぐらい過ぎたところで隣の部屋から、


「いい加減にしやがれぇぇぇぇ」


とさっきと比較にならないほどの低音の声が響いてくる。

するとジャックとビリーは急に大人しくなり。


「「ガンツさんすいませんでした」」


と声の主に口を揃えて謝る。

ちなみにその隣人はガンツといいジャック達の大学でフットボール部のキャプテンをしている先輩で大学で一番怖い人なのだ。しかし二人は、


「ほらお前のせいでガンツさんに怒られたじゃないか!」


「なんだよお前のせいだろ!」


と再び口論を始めようとすると・・・


「ドゴン!」


と壁の向こうから打撃音が響く・・・

この一撃に二人は命の危険を感じてか喧嘩を止めた。

ガンツの一撃に頭が冷えたのかビリーが、


「さっきはスマンな映画に熱中していて頭に血が上ってしまった」


「こちらこそいきなり強引な事をしてしまってゴメン」


とジャックも謝る。

お互いの頭も冷えたところでビリーが口を開いた。


「そういえばジャック今日は資料探しで遅くなるって言ってなかったか?」


「それが偶々面白い資料を見つけたんで急いで帰ってきたんだ」


「それはそうとビリー、映画なんか見ていてレポートは大丈夫なのか?」


とジャックは同じレポートを出されていたのにのんびり映画を見ていたビリーにと問いかけた。するとビリーは、


「ああ、第二次世界大戦のドイツ軍と連合軍の戦略にたいする考察ね、あれなら午前中に仕上げたよ」


とビリーはあっけらかんと余裕そうに言う、


「そうだコイツはその道のプロだった」


それを聞いたジャックは、


「じゃあ僕のレポートの取材に付き合ってよ」


と協力してくれないか尋ねてみる。でもビリーは、


「そんなもん自分で調べろよ」


と呆れ顔でジャックに言う。しかしジャックは、


「これを見ても自分でやれって言えるかな?」


と管理局で見つけた資料を撮った写真をビリーに見せる。興味なさげにジャックが出したデジカメの写真をビリーは見ていく、そしてビリーの目つきが写真を見る毎にかわってゆく。


「おいジャック、この写真まだ誰にも見せてないな?」


「もちろん、今日見つけてきたばかりで誰にも見せてないよ」


「なら言わせてもらう。俺もこんなデカさの潜水艦なんて見たことも聞いたこともない。このオレが知らないくらいだからごく最近情報公開されたんだろう」


「でもなんで今頃こんな古い潜水艦の情報なんて公開されたんだろう?」


とジャックは素直な意見を述べる。


「なんかとんでもない秘密かなんかあったんだろう」


ビリーはそこで見解を述べる。


「謎の日本軍の潜水艦・・・。フフフ、マニアの探究心をくすぐるな」


そして見ていた写真を置きジャックに顔を向けると


「おいジャック!さっき言った事は取り消しだ!オレもお前に協力するぜ!」


ビリーは俄然やる気になったようだ自分としてもこの道に詳しい人物が協力してくれるのは嬉しい。


「よしビリー、二人でこの潜水艦の秘密を暴いてやろうぜ!」


「おうよ!」


二人は握手を交わす。





「でもビリー最後の写真に写っている少女にはなにもつっこまないんだな?」


ジャックは自分でも疑問に思ったことをつっこまないビリーに対して尋ねる。


「え、女の子?」


まるで意味がわからない質問をされた様な顔でビリーはジャックを見つめる。


「え、だってここに写ってるじゃないか」


ジャックはその少女が写ってる所を指差す。しかしビリーは、


「どこにも女の子なんて写ってないぜ?」


とジャックに返す。


「じゃあこの子は一体・・・」




これだけの量の小説を書くのがこんなに大変だなんて、

やっぱり他の先生方はすごいと思いました。

ですが始めちゃった以上どんなに時間がかかってもやり遂げる所存であります。ガンバルぞ!

ご意見、ご感想待ってます!

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