プロローグ
初めまして、山風と申します。
黒鉄大和先生をはじめ艦魂小説の諸先生方に影響を受けて書き始めた次第であります。
小説初心者の為、誤字、脱字、文法間違いがあるかと思います。
どうか暖かい目で見てください。
アメリカ合衆国 ワシントンD.C. 国立公文書記録管理局
ここはアメリカ合衆国が建国から現在までの歴史、政治、文化など様々な資料が保管されている所である。
2009年夏
照り返す陽射しの中、ここに一人の青年が訪れた。
金髪碧眼、がっしりした体格だが掛けている眼鏡により知的な雰囲気を醸しだす彼は建物内に入っていった。
入ると係員が声を掛けてくる。
「ようジャック、今日も調べ物か?」
かなり見知った顔なのか係員は親しげに話掛けてくる。
ジャックと呼ばれた青年は振り返り。
「ええ、提出のレポートの題材が中々決まらなくて」
とだけ返すと建物の奥へ進んでいった。
彼の名はジャック・ニコルソン、大学生で近代の世界史を勉強している。
この日も彼はレポートの題材を探しにきていた。
「そろそろ題材を決めなきゃヤバイんだよなぁ」
と弱りながら資料を漁りだす。
「そういえば今日、同じ学部の奴は第二次世界大戦のドイツについてレポートを書くって言っ
てたな」
とふと今日、大学で交わした話を思い出しそこにあった棚の上にある戦争関係の資料手を伸ばすとジャックは一冊のファイルだけをとるつもりだったが整理状態が悪かったらしく棚全部が音を立てて崩れだす。
「うわああぁぁぁぁぁぁ」
一瞬にしてジャックは資料の下敷きになってしまう。
「いてててててて」
頭を押さえながら起き上がると手元に一冊の古ぼけたノートがあった。
「なんだこれは?」
そこには、
「日本海軍 X潜水艦写真資料(極秘)」
とだけ書かれていた。
ふと気になってページをめくっていくと潜水艦の写真が載っておりどの写真も撮影時期は違うが同じ艦を写したものと分かる。
しかし常にジャックの目を引いたのがその大きさだ偶々一緒に写っていた駆逐艦よりずっと大きいのだ。
「何だこの大きさは」
軍事の知識などあまりないジャックさえその異様さは写真からでも伝わってくる。
さらに最後の一枚はどこかの港で撮ったらしく艦をバックにした乗組員の集合写真で中央に艦長らしき士官、右に微笑みを浮かべる眼鏡を掛けた副長らしき士官、左に仏頂面をした頬に傷のある士官後ろに八十名余りの乗組員達が写っている。
見る限りは普通の記念写真なのだが乗組員の中に一人だけ有り得ない人物が写っていた。
その人物は軍服を着た十七〜八才の少女でさっきの仏頂面の士官の右腕に腕を絡ませ満面の笑みを浮かべていた。
初めはこの士官の家族か何かと思ったがまず軍服を着ている時点でそれはない。
ジャックは俄然この潜水艦に興味が湧いてきた。
「X潜水艦か・・・面白そうだ」
そう呟くと入ってきた時とは打って変わって顔を引き締めこの潜水艦の正体を明かすため詳細なメモを取り持っていたデジカメで写真を写し、資料を元の場所に戻すと管理局の建物を出て行った。
これがその後ジャックの身に降りかかる災難の元凶になるとは知らずに。
どうだったでしょうか?
発見編ではまだ艦魂は出す予定はありませんのであしからず。
仕事が忙しく連載が不定期になると思います。
ご意見、ご感想、指摘等待ってます。