アオゾラとアイスコーヒー
登場人物は男女二人、男は根暗な死にたがり。女は男と偶然男の仕事先で出会う。
女は男のことを面白がり、死にたがりを生きさせようと纏わりつくようになる。
死にたがりの男は生きたいと思う何かに出会うことはできるのか。
男の職業は喫茶店の一人店主、女は学生。男の名前は沙霧、女の名前は赤音
始まり
「ねぇ、あの店員怖くない?」
「別に普通でしょ、下向いてるだけであんなのどこにでもいるでしょ」
「ああいう客苦手なんだよな、話し声も五月蝿いし学生は嫌いだ」
赤の他人、今初めて店員と客として出会った男女の話。
「てかさ、昨日の授業中に手紙が回ってきたの!何て書いてあったと思う?」
「何?付き合ってください的な?」(つまんない話、、、帰って本、読みたいな)
「そう!よくわかったね!?後ろのドアの席にいる桂木からなんだけど、、、、、、、、ってねぇ聞いてる?」
「うん、聞いてるよ?それで桂木へは何て返事するの?」
「まあ、okって返そうと思ってる、バイトも少なくなって暇だっだし」
「そっか、上手くいくといいね!(暇だからって何?学生の恋愛は結局遊びってこと?つまんない)」
何が恋愛だよ、気に入らねえ、どうせいつか死ぬのにどうして人と関わりたがる、馬鹿じゃねえのか。と声には出せないが心から思っている。人と関わりたくない人間がこうしてホールで仕事をしている矛盾が俺を肯定する。
「お客さま、そろそろ閉店です、ラストはどうなさいますか?」
「あっ、、、注文なしで大丈夫です」
「かしこまりました」
もう客はお前らしかいねえもんな、これから注文するやつなんていないだろ、さっさと閉めの作業するか。
「それでね、、、、、、カランコロン」
「ありがとうございました」
「はぁ、今日も人が多かった、疲れた、あの学生共声がでけえんだよ。店の雰囲気が壊れるだろうが」
「カラン、あの」
「!?、どうされましたか?」
「店員さんさ、どうして下ばっかり向いてんの?」
「はい?意味?わかりません」
「店員さんはつまんない人間じゃないね、ごちそうさまでした、また来ます」
不思議な子だな、俺ってそんなに下ばっかり見てたか?流石にホールだし気をつけよう。
「カラン」
「いらっしゃいませ、あ、、、昨日はどうも」
「どうも、、、アイスコーヒーを一つください」
「かしこまりました、おしぼり置いておきます」
「ねえ、店員さん、あんた死にたいんでしょ?昨日一日考えてみたんだ、人が下を向く時って何か気分が沈んでいる時とか、それこそ死にたくて仕方がない時とかじゃないかと思って。」
「あんたじゃない、名前は沙霧、それに俺は別に死にたくねえよ、それではアイスコーヒーをお持ちいたしますので少々お待ちください」
「、、、」
なんだあの子、心を覗くどころじゃない、鋭い目に心を刺された気分だ。
関わっちゃいけない、死にたがりなのは誰にもバレちゃいけないんだ、、、




