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足は大事 1

 それを思うと、そんなにお金がなくても買える合羽と、それがいくらでもある元の世界はすごすぎる気がする。ついつい魔法とかモンスターがいると、そっちのほうがすごい世界な気がするけど、誰でも簡単に雨を防げるっていうのもすごいと思うな。


 説明がうまくできないんだけど、わかる?


 っつ、傷にしみる……やっぱりチクバさんで正解だった、ただの傷薬じゃ少ししみるまで傷が早く治りはしなかったろうしね。


「ゆー、今日は宿に泊まりたい」


「宿に泊まるなら自費でっ」


「ケチ」


 雷虎さんがふくれっつらする、結構かわいいけどおれは惑わされないよ、お金がないからおれに出させようとしてるのはわかってるんだから。


 どうもスルグさんの一団は、おれを責めてる感がある。わかるけど、おれだって必死だったんだし、一歩間違えればおれたちが死んじゃってたかもしれない。そっちがそう来るなら、こっちもそうするだけだよね。


 だから、食糧はわけてあげるしテントにも入れてあげるけど、それ以上のこと(プリアたちみたいに、レベル上げとか武器防具を共有したり)はしないよ。


 キフォンさん、マイさんはまあ、ちゃんと従ってくれるからレベル上げも手伝ってあげる。流石に10は超えられないけど、5くらいには道の途中でモンスターとか盗賊とかをやっつけるくらいでもいけるからね。


 それと並行して、アバウさんの情報も収集する。こういう時こそメニュー……って思ったけど、ムーラさんが知ってる以上の情報は載ってなかった。


 先代、つまりお父さんのツユーリ・ゲシイが『ノナシン』って国を立ち上げた。で、お父さんが病気で死んじゃったあとに、隣の国『ミーカー』に攻め入られて占領されちゃった。彼自身は逃げ延びたけど。


 おおむね、そういうことらしい。


「ツユーリ・アバウを支援してノナシンを奪還、復興すると見せかけて実際は私たちが実験を握るんですね。そもそも、同様のことは古今東西によくみられることで―」


「ゆー、勝てるの? 相手が国だと数で不利じゃない?」


「そこだよね」


 プリアの言う通り、おれは多分そこらへんの人よりは強いだろうけど、チクバさんをフルに使っても5人相手でどうにか勝てるかな? ってくらいだと思う。


 プリアはかなり強いけど……でも、国が相手だと敵が何千もいても不思議じゃないよね。さすがにそれだと勝てないでしょ。


 他の皆はどれだけ強いかわからないけど、アサシンチクバさんに負けてるしおれと同じくらいってわけにはいかないよね。


 レベルを上げるのは勿論だけど、味方が絶対にいる。でも、アバウさんは一度負けちゃってるし、味方してくれる人がいるかな……。


 そもそも、アバウさんだってこの提案をのむかはわからないし。でも、今のところ一番可能性が高そうな作戦でもあるよね。



 休憩の時、ムーラさんにこんな提案された。


「貴君ら移動魔法使えないのか? 習得も容易だろう」


 テレポートみたいなやつのことだよね? いや、考えてはいたんだ。キフォンさんマイさんに覚えてもらおうと思ったんだけど……思ってたよりも大変そうなんだよね。


 移動魔法自体はすぐに習得できたんだけど、それを大人数で、しかも長距離ともなると、相当の経験値とレベルが必要そうだった。


 スキル……なんだっけ? ボード? ツリー? そういうのがあるわけだけど、すごいものは最後の方に集中してるし、そもそも隠れて見えないものもある(ゲームだから当たり前かな)。


 当然レベル5くらいじゃ、そこにはたどり着けない。なら、女神たちの気まぐれ(ソルタ・レーオ)は? って思ったんだけど……。


「『|存在の耐えられない軽さ《ストークス》』、体を自由に変形できるぜっ」


「身体の明るさを調節できる『もっと光を(アビスフォーリン)』よ」


 二人とも……うん、そういう感じ。まあ、何かしらすごいところが……あるのかもしれないね。……移動には使えないけど。


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