表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/155

黒き王の憂鬱 29

止めに入ろうとすると、パーンとかドーンって音があたり一帯に降ってきた。花火みたいな……アサシンチクバさんの合図⁉


 飛び出して空を見上げる。真っ黒な一面に星に負けない赤い花火……『5』5人倒してくれた!


 お金も確認……半分だ、アサシンチクバさんは倒されちゃったのは確実。けど、5人も倒してくれた。ということは、残りは一人だけのはず。


「ゆー」


「うん……攻めるよ」


「了解」


「承知ッス」

 一気に決めるときは勢いよく、数でも有利だしね。


「俺は荒事自信ねえぞっ」


「同じく」


 あ、二人とも来るつもり? まあ、任せっきりよりは好印象だけど。


「いのちをだいじに!」


 としかいいようがないよね。指示を聞いてくれるかわからないし、こっちもするのは嫌だから、生き残るのを優先してくれればそれでいい。


「『監定士は嘘を吐かない』」


 おれとプリアとで、残り一人のウェス家側の『神訪人』を探る。

相手は一人、このまま隠れてても負けは確定だから、一発逆転を狙って攻めてくるはず。


 もっとも、勝てないって諦めるかもしれない。この戦いのモチベーションを、その一人がどう思ってるかはわからないしね。


 モチベーション……エイメさん……お墓はいくらくらいなんだろうか?


「ゆー」


 プリアに肩を叩かれる。道の向こう側から、『神訪人』の表示が見えてた。もう少しスキルのレベルをあげれば、より詳細にわかるんだろうけど、これでも役に立つ。


「プリアは『黒ノ鉄巨兵(ノアシャトゥ)』、おれとチクバさんで前衛を、ムーラさんは少し離れてけん制でお願い」


 石と木でできたできた巨兵が立ち上がり、おれは剣、チクバさんは拳、ムーラさんは鞭を構える。やっぱり数は大切だ、相手を上回ってるとそれだけで気持ちが楽になるもの。


「先手!」


 巨兵の一撃が振り下ろされて、家を数軒と道を破壊する。質量攻撃は圧倒的だね。


「外したよお」


 リロの囁きよりも早く、おれはそれを姿を現した『神訪人』を目でとらえて理解した。


 おお、すごくフツーの人(おれから見ての人)っぽい。血みたいな赤毛の長髪、真っ赤なジャケット、仮面……仮面⁉ 白い狐のお面……ま、まあそれはいいさ。すらりとしてて、足はなくて……幽霊? 幽霊みたいに、足(?)が透けてて……幽霊なの? 浮いてるし。滑らかなスライド移動で、おれたちにすいすいって迫ってきてる。


「ゆー!」


 うわっと、チクバさんに背中を叩かれた。けっこう痛い。けど、少ししゃっきりした。相手がどんなであれ、倒さないとだめだもんね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ