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黒き王の憂鬱 23

 ? ……、あ、そういえば、影のキフォンさんたち3人ともそばにリロがいない。


 プリアはずっと一緒だからあれだったけど、どうして? 学校にあんなにいっぱいいたんだし、分身出来ないなんてことないはず。


 プレイヤー一人につき、っていうのは言い過ぎとしても、ナビゲーターみたいな感じでいるんじゃないのか……。


「なあ、おい、女神様よおっ」


「知らないもーん」


 ……いや、そもそも3人のほうがきっと自然なんだ。普通はナビゲーターなんかつかない。なのにおれのそばにいるってことは……おれの巡る運命が、よっぽど楽しいんだろうね。


 要するに、リロが喜ぶようなものだってこと。


 スロポスさん、エファアイ、エイメさん……そして3人にガスドンさん、きっとまた、嫌なものが残ることが起こるんだろうね。

「では、当日に」


 あ、ほむらさんが背中を向けた。羽もあるんだ。う~ん、でも一応チームなんだし打ち合わせとかしなくていいのかな? それともそういう感じ?


「おいっ、勝手にすんなっ」


「少しは動きを合わせないと」


 キフォン、マイさんはおれと同じ考えみたいだけど、ほむらさんは構わず出ていっちゃった。


「あ~、必要なもんがあれば、こっちでできる限り用意はする。ここに言いに来い」


 おっと、ここを逃しちゃいけない。


「傷薬とか、あとできれば武器も」


「武器い? お前な、それくらいは自前で用意せい」


「う~、でも薬草とかは?」


「それくらいは、まあ」


 よし、武器もいけるかなって思ったけど、これで薬とかの心配はある程度なくなった。結構バカにならない値段だからね、そもそも自分たちように買ってるし、チクバさんの代金も残さないと。


 しかしケチだよねえ、自分たちの未来がかかってるんだから、武器とか最高級の用意してくれてもいいのにさ。


「そんなんじゃあ、あとが簡単になっちゃうでしょお」


 ん、確かに最初っから最強武器とか出てきても面白くないかな。でも、大抵そういうのってあとはラスボスとかしか残ってないころに出てくるんだよなあ。かといって……やめとこう、また堂々巡りになっちゃう。


 プリアとムーラさんはおれがガスドンさんと話してる間、どう立ち回るかの相談をしてた。やっぱりムーラさんはやる人なのかな? だとしたら、仲間になってくれて嬉しい。


 キフォンとマイさんは、おれの話が終わるまで残ってた。何か用があるのかなと思ってると、どうももじもじして話しかけられるのを待ってるみたいだった。


 気持ちはわかるけど……面倒くさいなあ。


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