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強欲と強欲 23

 森の一画へおれたちは進んだ。プリアの『黒ノ鉄巨兵(ノアシャトゥ)』はいったん解除する、森の中で目立つし木を倒さないと進めなくなるからね。


 で、解放された人たちとスロポスさんが待ってるはずの場所へたどり着いたんだけど……。


「だ、誰?」


「ここはどこだ?」


「お母さん⁉」


 スロポスさんがいない、解放された人たちはいるけど……なんか、ただそこにいるっていうだけに見える。皆困惑してて、疲れ果てて座り込んじゃってる人もいた。


 何人かはおれたちを見て驚いたようだったけど、ほとんどの人はそれどころじゃない様子でうろたえてるようだった。がりがりに痩せてて、動かないままの人もいる。


「ゆー?」


「えっと……」


 スロポスさんは……いない、『監定士は嘘を吐かない』で探ってみるけど、やっぱりオークの文字が視界に浮かんでこない。どういうこと?


 おれは事情を知ってるだろう彼らに声をかけていった。話が通じなかったり、怖がったりで中々わからなかったけど、最終的にはオーク(スロポスさん)に助け出されたけど、ここに置き去りにされてどうすればいいかわからないで途方にくれてるときに、おれたちがやってきたということだった。


 どうもスロポスさんは、おれたちもふくめて何も言ってなかったらしい。挙句にどっかにいっちゃった。


「腹が……」


「あ、あの、何か食べ物はありませんか?」


 目がぎょろぎょろして止まらない女の人が聞いてきた。傷だらけで……服っていうか布を胸と下半身に巻いてるだけだね。


「……プリア、ご飯をとってこようよ」


「わ、わかったわ」


「みんなは、少しだけここで待ってて」


 聞いてくれたのか、他にどうすることもできないのかはわからないけど、みんなはその場から動かなかった。


 おれたちがトビウサギとかを捕まえるために歩き出すと、リロが嬉しそうにスキップしながらついてきた。


「ね? これからだったでしょお?」


「なんで教えてくれなかったの?」


 答えなんか決まってるよね。そっちのほうが見てて楽しいから。でも、おれは聞かずにはいられなかった。


「うふふ、経験値はもう入ってるよお」


 え? ……あ、本当だ、レベルがあがってる……8……ってことは、ここでこれは解決したってこと? いや、解放はしたけど……そりゃ、ゲームのサイドストーリーだけど……。


「……いこう」


「え~、続けるのお~?」


 うるさいっ……ああもう、なんなんだよこれはあ。スロポスさんはご飯を取りにいってるの? 待っててくれればいいのにさ。


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