表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/155

強欲と強欲 14

 森へ戻って、合流したスロポスさんにその作戦を話してみたら、プリアほどじゃないけど驚いたように見えた。オークがそうなのか、スロポスさんがそうなのかはわからないけど、表情が変わったかどうかが中々判別しずらい。


「そんなに変かな?」


「変っていうか……卑怯じゃない?」


 プリアはこういうけど、チクバさんに協力してもらうっていうのがそんなにダメかな? だって、チクバさんはこう言っちゃなんだけど、やられてもそんなにダメージは多くないじゃないか。召喚獣だし、おれにダメージが貫通するわけでもないんだから。


「だってさ、チクバさんに眠り薬を作ってもらって、剣闘場の人とかをみんな眠らせちゃって、そのすきに捕まってる人たちを解放する。すごく安全だと思うよ」


「う~ん」


 プリアは腕を組んで唸って、リロも顔には出さないけど足を投げ出してパタパタと廻してる。パンツが見えそうじゃないか。別に見たいわけじゃないからね?


「解放が成せるなら良い」


 うんうん、スロポスさんはわかってるじゃない。


「でも、こう、正面から言って、きちんと解放しないとだめじゃない?」


「そうそう」


「時間がかかりすぎるでしょ」


 おれたちよりはるかに強いスロポスさん(スキルでレベルとかがわかればきっと20くらいはありそうだ。おれの『監定士は嘘を吐かない』じゃ、まだそこまで詳しくはわからない)でも真正面からは無理なんだ、同じくらいの強さになるまでにどれくらい必要かもわからないよ。


 忘れちゃいけないのが、世界統一って言うタイムリミットがあること。時間をかけるだけ他のプレイヤーにもチャンスを与えちゃうんだから。


「ゆーの女神たちの気まぐれ(ソルタ・レーオ)で、眠り薬ができるかもわからないじゃない?」


「じゃん」


 そうくると思ってたよ。これがその眠り薬さ。


「……効くかどうかも……おお~……」


 どうです、ひとかぎでプリアはガタガタになったお尻をついちゃった。レベルアップの時、ほんの気まぐれでやってみたけどすごい効果だ。代償を無視すれば、チクバさんはすっごく頼りになるんだよなあ。


「量を作れるか?」


「もちろん、だけど材料がいるよ、集めないとね」


「何が必要か教えろ」


 すっかりスロポスさんは乗り気だ。欲張りを言えばもうちょっとぶっきらぼうでないと嬉しいけど、まあ、オークってこういうものって感じもするね。いや、ドワーフかな? 知ってるお話のドワーフのイメージだけど。


「ナシコレソウ、アダダバナ、キタナミの実……」


 リロ、つまんなそうな顔をしたって無駄だよ。おれは最小限の危険でイベントをこなしてみせる。絶対に面白いゲームなんかしてあげないんだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ